<樺太時代の記憶を留める書籍>展(2018.07.03)

↓稚内市サハリン事務所から、歩いて3分程度の場所に<州立総合科学図書館>が在ります。「ハバロフスク通」という住所にはなっているのですが、レーニン通に面している側に入口が在ります。
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↑単に<州立図書館>と呼ぶ場合の方が多い場所ですが、様々な文化行事の舞台にもなる場所です。

<州立図書館>を含むサハリンに在る幾つかの機関に、「樺太時代の豊原市内の図書館に在った」、「樺太時代の研究機関等に在った」とされる書籍、雑誌等の図書資料が伝えられている例が見受けられるそうです。

この程、<ロシアにおける日本年>の一環という位置付けで、それらの資料の一部を州立図書館入口ホールに展示し、樺太時代の経過を広く一般に紹介する<樺太時代の記憶を留める書籍>展を催す運びとなりました。

そのオープニングが<州立図書館>で催されました。40人程度が集まり、様々なメディアの取材も入っていました。

今回の展示では、<州立図書館>と<海洋地誌研究所>とで所蔵する資料を中心に展示を行っています。

<州立図書館>所蔵の資料は、「豊原市内の図書館等のモノ」が中心で、書籍、雑誌、学術論文等であるということです。

1948年頃、現在の図書館の直接的な前身ということになる図書館の機構が成立し、資料として収蔵された「豊原市内の図書館等のモノ」ということになる資料は永く然程顧みられることもなく、余り研究は進んでいなかったとのことです。1990年代以降、この種の所蔵資料が注目されるようになっているとのことでした。

↓1940年代までの雑誌です。
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↑「樺太時報」という題名や「一月號」(「號」は「号」の旧字)という横書きが「右から左に読む」という、この位の時代までに見受けられた方式で書かれています。そして、当時のモノクロ写真が綺麗に刷られています。

↓1926年に発行されたと推定されている百科事典です。
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↑「昭和の初めの百科事典」で、「どういう項目が収められている」のかも気になりますが、この本も分厚い表紙に書かれた横書きの題名が「右から左に読む」という方式です。

<海洋地誌研究所>は、樺太庁による研究機関の活動を引き継いで行くようなことを念頭に、1940年代後半に体裁を整えて行った研究所であるとのことです。その樺太庁の下に在った機関が所有していた「島での生活を伝える、永遠の命を持つ本」―説明にあたった担当の方が読んだ、研究所長のメッセージに在った言葉が好かったので拝借しました。―と呼ぶべく貴重な資料が研究所に所蔵されて、受け継がれているとのことです。

<海洋地誌研究所>の所蔵資料は多岐に亘るとのことですが、「研究機関の所有物」であった性質上、図鑑、事典というようなモノが目に付くようです。広く眼に触れる型で陳列されること自体が「多分初めて」というモノも交じっていると紹介されました。

↓そんな図鑑の図版ページが開かれた状態でケースに展示されていました。
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↑海獣の図版ですが、何処となく「日本画?」なタッチの画で面白いと思いました。

開会時の<州立図書館>の館長さんによる挨拶の中、「この図書館を擁するサハリンは“文化の交差点”とでも呼ぶべき経過も在る地域です。この展示会に関しては、殊に若い世代の皆さんに関心を寄せて頂けると嬉しいと思います」とされていました。印刷物として出回った、図書館の所蔵資料ですが、寧ろ「史料」と呼ぶべきと思われるモノが色々と在る訳です。一部、往年の紙幣や硬貨の展示も見受けられます。ざっと視た感じで40点程が紹介されていましたが、7月末まで展示を続けるとのことでした。

更にこれらの資料に関しては、今後の様々な研究に活かす途を探りたいとのことでした。貴重なモノを眼にする興味深い機会となりました。
posted by 稚内市サハリン事務所 at 14:08Comment(0)カルチャー

灯りが入り始めたレーニン通:「寒さ」から免れられた??(2018.07.02)

7月に入って「少し気温が上がった?」というようになり、7月2日の日中は20℃を超えました。

20℃を超えるのは6月上旬以来の「少し久し振り?」な感じで、外では「夏らしい軽装」の人達が多く見受けられました。

20℃を超えていたと同時に、空気が湿っていて、何となく「大浴場の洗い場等で在るような空気」が感じられないでも在りませんでした。稚内市サハリン事務所の入っている建物の入口辺りでは、その「温く湿った」ような空気なのですが、建物の中は日陰で空気も湿っていないことから「この建物?全館にエアコンが効いている訳でもなかったが?」と不思議に思える程度に涼しい感じでした。

そういう状況下、午後から夕方は晴天でした。午後10時近くになって、辺りの通で灯りが目立ち始める頃も20℃程度の気温で、「半袖Tシャツにジーンズ」というような、夏季の服装で戸外に出てみても抵抗感は無い感じでした。

↓そんな7月2日の午後10時前のレーニン通の様子です。
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↑ユジノサハリンスク市行政府本庁舎の前から、北西寄りを視ている感じになります。

日没時間が過ぎて灯りも入っている街ですが、画の左側の西寄りな空は西日の光で染まった独特な色彩を残しています。左側の建物に電話通信の<ロステレコム>の電飾看板が、通を挟んで右は赤で<ロシア鉄道>のマークの電飾看板が視えます。朝から夕方に比べると車輛通行量は少ない感じではありますが、それでも午後10時近くに至って通行は途絶えません。

こういう「夏の黄昏」という雰囲気が色濃い中で夜が更けて行きました。が、朝を迎えると曇天で雨が交じり、やや強めな場合も在る風が少し冷たい感じになっていました。何となく「好天は持続力が弱い?!」という感じです。「酷く寒い」のは何とか免れられたようには思えるのですが、「何時までも夏らしくならない…」というように思えます。