コルサコフ:既に“老舗”風な<PINGUIN-BAR>で頂く「クラースナヤ」(2017.10.29)

コルサコフ市内で「比較的早くから拓けた」とされる海岸に近い側に、現在は全面的な修復工事のために覆いが被っている「旧 北海道拓殖銀行大泊支店」が在ります。そこから稚内・コルサコフ航路の乗降にも利用する旅客施設等が在る方向へ少しだけ歩くと、木造風の「ドライブインか何か?」という建物が視えます。

↓こういう感じの入口です。
ゲルサフ 29-10-2017 (2).jpg
↑真中の丸い型の看板は何回か替えているように思いますが、脇の<PINGUIN-BAR>という看板は長く変わっていません。

この<PINGUIN-BAR>(ペンギンバー)は、「小規模な醸造を行って、出来たビールを供するビアバー、カフェを営む」という、サハリンでは比較的よく見受けられる業態の“草分け”のような存在の店かもしれません。

<PINGUIN-BAR>がコルサコフに登場したのは、確か1995(平成7)年頃です。上の画の建物は、その頃から外見が殆ど変っていません。営業時間等は多少の変遷が在るように見受けられますが、現在は毎日昼から夜まで営業しているようです。

<PINGUIN-BAR>はオーストリア資本とサハリン現地の資本で起こした<ゲルサフ・インテルナショナル>という合弁会社が営む店です。「ドイツの流儀の美味いビール」を醸造し、販売している訳です。

「1995年頃のサハリン」と言えば、「“ソ連”を止めた後、“ロシア”はどうなって行く?」という雰囲気も濃かった感じで、資源ビジネスの進展で経済の好循環が生まれて来る「少し前」という時期でした。そういう時代から地道にこの<PINGUIN-BAR>は続いているのです。

「天候が崩れる?」という予報に反して悪くない天候だった日曜日の午後、バス停で視掛けた「コルサコフ行」の車輛に思い付きで乗ってコルサコフに至ってしまい、街を少し歩いてこの<PINGUIN-BAR>を視掛け、「そう言えば御無沙汰していた」と寄ってみました。

↓こういうビールを頂きました。160ルーブルです。
ゲルサフ 29-10-2017 (1).jpg
↑「クラースナヤ」と呼ばれている“エール”です。「クラースナヤ」という表現そのものは「赤」という意味ですが、光が当たる場所でグラスに注がれている様子を視ると、やや赤味を帯びています。

<PINGUIN-BAR>では「スヴェートラヤ」(ピルスナー)、「チョームナヤ」(黒)と「クラースナヤ」の3種類を供しています。「どれが一番?」と時々お尋ねを頂くのですが、「各々に美味いから3種類造っている」ということであるのだと、筆者は思います。(素面で綴っているのに、ビールの談義になると、呑んでいる時のような言い方になってしまっているかもしれませんが。)3種類の何れにするのかは、正しく「各人各様の好み」であると思いますが、筆者個人はこの「クラースナヤ」が気に入っています。「やや濃い」感じの味です。

この気に入っている「クラースナヤ」を頂きながら、<PINGUIN-BAR>がオープンして日が浅かった「平成一桁年」の頃、案内されてここへやって来て「どれ?」と問われ、「試してみないと、味が判らん!全部!!」と3種類を出してもらって、順次試飲するというような乱暴な事をしたことをやらかしたことも在ったと想い出し、何となく苦笑いしてしまいました。

サハリンでは、所謂「クラフトビール」というようなことになる、小規模な醸造所で造っている色々なビールを愉しむことが出来る場所が多々見受けられます。そういう中、このコルサコフの<PINGUIN-BAR>は、現在では“老舗”の範疇に入るように思います。

この記事へのコメント

  • 中林20系

    こんばんわ。サハリンの地ビールに興味津々です。
    昨夏の稚内滞在中、副港市場の店でサハリンビールなるものを二種類買って楽しんだのですが、美味しかったので今年もと思いきや…今年は置いてませんでした。
    で、そのビール。ラベルにはривоではなく、大きくбирと書かれてて、まあ…“ビール”だし…と思ったものです。
    ロシア国内でもピーヴァではなく外国語風(?)にビールと表記されてる例が…こういうのは他の商品でもあるのかな?とも思いましたが、考えてみれば日本でもそういうものですよね。商標には横文字が溢れかえってますし(笑)。

    地ビールが盛んな地…好いですね♪また新たな側面を知ることが出来てうれしい限りです。
    2017年11月01日 19:44
  • 稚内市サハリン事務所

    >中林20系さん

    おはようございます。
    何時も御覧頂き、ありがとうございます。
    ロシア語の一般名詞として、「ビール」はпиво(ピーヴァ)です。視掛けられたという<Бир>(ビール)は、“商品名”として敢えてそう名付けたということで間違いないと思います。「“ビール”と呼びたいピーヴァ」という訳です。
    サハリンでは、方々で様々な規模の醸造所が在るようで、色々なモノを視掛けます。記事で御紹介したコルサコフの店は1990年代から続く、既にサハリンでは老舗風になっている場所です。
    また面白いモノを見付けて御紹介出来ればと思います。
    2017年11月02日 06:49