Сало(サーロ)…(2019.01.31)

「Закуска」(ザクースカ)という分類になる料理が在ります。

日本国内では、フランス語が語源であるという「オードブル」と呼んだり、もっと日本語らしい「前菜」という表現も多用されています。「食前酒の提供」というような事柄まで含む概念の「アペタイザー」という英語語源の語を使う場合も在るかもしれません。更に踏み込むと、日本国内の飲食店で見受けられる「御通し」に一寸似てなくもないかもしれないのですが。

「Закуска」(ザクースカ)という分類になる料理とは、スープやメイン料理の前に、食欲を増進して行くような目的で、量が少なく、塩分や酸味がやや強めというモノを供する場合が多いようです。

と言っても、この「Закуска」(ザクースカ)という分類になる料理、或いは供されるモノの中に「ゆったりと、これを肴に…」という気分になってしまうモノも交じっていると思います。

↓例えばこういうモノです。
31-01-2019 salo.jpg
↑これはСало(サーロ)といいます。

ロシア語では、アクセントが無い「о」(オー)は「ア」に近い発音となることが殆どなので、Сало(サーロ)は寧ろ「サーラ」と呼んでいるように聞こえる場合も在ります。が、ここではとりあえず表記を「Сало(サーロ)」としておきます。

Сало(サーロ)は「肉の脂身」の塩漬けです。何かを焼いたり揚げたりする場合に使う、食用油脂のラードとはやや違います。Сало(サーロ)はハムのような保存食で、そのまま食べ易いように切って頂くか、各種料理の材料に利用する訳です。

このСало(サーロ)を適当に薄くスライスしたモノの盛合せを頂くと、何処となく日本国内で見受けられる「肉の刺身」を想起しないでもありません。適度の塩味の御蔭で、飲物も進み、他の料理との相性も悪くないモノです。マスタード等を点けて頂くのも好い感じですが、場合によっては“薬味”とでも言うのか、色々なモノを合わせるという例も在るようです。

古くは、保存食として多量に消費する例も見受けられたようですが、現在では「Закуска」(ザクースカ)という分類が専らなようです。ロシア料理の店で、メニュー表の「Закуска」(ザクースカ)という分類の欄を視ると「Сало(サーロ)」と載っている場合も多く在ります。

このСало(サーロ)は、日本のロシアとの接点が在る人達の間では、「ロシアのアレ?酷くクセが強く…」と好き嫌いが分れるモノのように見受けられます。些か失礼な言い方をしてしまえば「アタリ!」と「ハズレ!」とでも言うのか、「非常に好い感じ!」な場合と「変に塩味が強過ぎる?」というような場合が見受けられるのがこのСало(サーロ)だと思えます。

ここで出した写真を撮った店では、「非常に好い感じ!」で、これをドンドン摘まみながら飲物を頂きました。

<Хванбургер>(フヴァンブルゲル)?!(2019.01.19)

ロシア語で「ハンバーガー」は「Ганбургер」(ガンブルゲル)と綴るのが普通です。

古くは、ロシア語では他の言葉で「Ha」、「Hi」というような具合になる「H」という綴りが在る地名や人名に「Г」(ゲー)という字を充てていました。「Г」(ゲー)は「G」なのですが、どういう訳か「H」にも充てていました。カタカナで書くと「ハヒフヘホ」になる音を現す時に使う場合が在る「Х」(ハー)というアルファベットも在るのですが、これは「H」とは「少し音が違う」という面が在るので、古くは使わないようにしたのかもしれませんが。

「ハンバーガー」の語源であるとされるドイツの都市「ハンブルグ」(Hamburg)は、ロシア語では「Гамбург」(ガンブルグ)になります。ハンブルグに関しては、<ハンザ同盟>というような古い歴史が在りますが、歴史用語の「ハンザ」もロシア語では「Ганза」(ガンザ)となってしまいます。

この「H」が「Г」(ゲー)という例は、日本の地名を現す場合にも例が在ります。「Иокогама」と綴って「イォーコガーマ」というような発音です。これは「横浜」(Yokohama)のことです。「ハマ」が「ガマ」になってしまいます。日本語の「よこはま」という言い方に近くなるようにロシア語のアルファベットで綴れば「Ёкохама」となる訳ですが、「Иокогама」という古い方式で定着しているのは、「古くからロシア語を使っている世界で横浜がよく知られている」ということの証左でもあるようにも思われます。

話しを「ハンバーガー」の「Ганбургер」(ガンブルゲル)に戻します。

よく寄るハンバーガーの店で<Хванбургер>(フヴァンブルゲル)と「新しいメニュー?」と見受けられるモノが在ったのに気付きました。

少し見慣れた「Ганбургер」(ガンブルゲル)に対して、<Хванбургер>(フヴァンブルゲル)が見慣れないので「綴りの間違い?!」とも思いましたが、「間違い」ではありませんでした。

↓頼んでみれば、こういうモノが出て来ました。
19-01-2019 хван.jpg
↑キムチが入っています??

<Хванбургер>(フヴァンブルゲル)の「Хван」(フヴァン)というのは「韓」(ハン)のことだったのです。

肉とキムチはなかなかに合い、中にタルタルソースや野菜が入って、意外に好い組み合わせでした。

サハリンでは<キムチ豚>という言い方になりますが、豚肉とキムチを組み合わせて炒めるような、日本国内では寧ろ<豚キムチ>と呼んでいるモノは見受けられます。豚肉との相性が好いイメージのキムチですが、牛肉を使ったハンバーグとの相性も好いと思いました。

「キムチを使ってみる」というのは、朝鮮半島に根を持つ一族の出であるという人達が一定数住んでいて、地元企業が「当社独自製法」とキムチを作って売っている例まで見受けられる、サハリンの地「ならでは」というようにも思いました。

サハリンでは、大学や専門学校への進学等を契機に、ロシア国内の他地域へ転出するという若者が多く見受けられます。そういう「サハリン育ち」の若い人達が久し振りにサハリンへ帰省する、或いは家族が彼らを訪ねるという場合、家族が「何か食べたいものでも在れば、出来る範囲で用意してみる…」と話題を出す場合が在ります。そんな時「そう言えばキムチ…」と「サハリンならではの多少懐かしい食べ物」として、キムチが上る場合も見受けられるようです。少し前に聞いた話しです。

恐らく「御当地メニュー」で、他地域に展開する同じフランチャイズの店では提供していない可能性が高い<Хванбургер>(フヴァンブルゲル)ですが、存外に美味しいので、既に何度も頂いています。偶々思い付いて何回か写真に撮った中、1月19日に撮ったモノが好かったので、記事の題名にその日付を入れてみましたが、何時の間にか「週に2回位?」という頻度で頂くようになっていました。昨日も頂き、ここで御紹介することを思い立ったのでした。

“オリヴィエ・サラダ”(Салат Оливье)=「ロシア風サラダ」とも言われる定番 (2019.01.04)

「定番な料理」というモノは、「本格的!」と少々高級な料理店で供されるモノも在れば、もっとカジュアルな店で頂くモノも、スーパー等の惣菜コーナーで売られるモノ等、色々な形で提供され、「家庭の味」ということで手作りという例も多々在るのだと思います。

↓以前に、「定番」なサラダがスーパーの惣菜コーナーで売られていて、時々求める場合が在ると御紹介したことが在りました。
>>“オリヴィエ・サラダ”(Салат Оливье)=「ロシア風サラダ」とも言われる定番を「お持ち帰り」で… (2018.05.09)

“オリヴィエ・サラダ”(Салат Оливье)の謂れは上記記事に纏めてみたのでしたが、方々の飲食店でもこのサラダが供されます。

↓近所のロシア料理の店でもこういう具合に供されます。
04JAN2019.jpg
↑この店では、スモークチキンまたはスモークタンが脇に添えられるようになっていて、注文する時に店員さんに「タンにしますか?チキンにしますか?」と尋ねられます。どちらも捨て難いので、何時も迷いますが、この画の時はタンでした。

流石に、惣菜コーナーで売られているモノよりも「一手間余計に?」という感じに視え、美しく盛り付けられています。

大概はこういうようなサラダが出て来て、これを頂き終わるような頃にスープが出て、その後に更に別な料理という「コース式」で供されるのが、ロシア料理の場合の定石です。

筆者にとって、“オリヴィエ・サラダ”(Салат Оливье)は、毎日頂くでもないモノではありますが、ユジノサハリンスクを離れて日本国内に在るような時、「そう言えば…」と何となく思い出すことが多い料理になっています。

独特なアレンジ(?)という感の<ビーフストロガノフ>(2019.01.05)

日本国内では、例えば「美味しいハンバーグのような“洋食系”の食事を供する他方、好い感じの焼き魚定食のような“和食系”の食事も供する」という、「ジャンルの垣根が低い」という感じの店が見受けられると思います。(稚内にもそういう店が見受けられます。週に何回も立ち寄っても、気分で“洋食系”の食事も“和食系”の食事も愉しむことが出来るという感じの場所になっています。)

ユジノサハリンスクでも、「ジャンルの垣根を低くしている?」というように感じられる店は見受けられます。「こういうモノがメイン」というイメージを打ち出している他方で、「それは“ロシア料理”?」というメニューを供していて、そうしたモノがなかなかに美味しいという場合が在るのです。

筆者が2017年にユジノサハリンスクに滞在し始めて以降、「ピザやパスタがメイン」という店を時々利用しています。その店は「家族連れも多ければ、大学が近いので若者のグループも多く、国内外のビジネスマンが軽い食事に利用している例も見受けられ、“持ち帰り”需要も、カフェ的に飲物と菓子やパン等を愉しむ需要まで在る」と「幅広い需要」であり、午前中から夜までの営業でもあるためか、次第にメニューの幅が拡がって、拡がったモノを整理してと供するモノに些かの変遷が視られる状況です。この店で最近、“メイン料理”、“肉料理”というような位置付けをして色々なモノを供しているのですが、それらがなかなか好く、年末から立寄る頻度が多少高くなりました。

↓立寄る頻度が高まる契機になったのがこの料理です。
05-01-2019_lunch.jpg
↑これは<ビーフストロガノフ>です。

<ビーフストロガノフ>は「ロシア料理の店」となっている場所で美味しいモノを供している訳ですが、「ピザやパスタがメイン」という店のメニュー表に<ビーフストロガノフ>を見付けた時、「どういうモノが出て来る?」と強い好奇心が湧き起こりました。そして出て来たモノは写真のような感じだったのです。

この店では「他所より細かい?」という感じに牛肉を刻んでいます。大変に食べ易い感じになっています。そしてトマトのソースを加えているようで、それがなかなかに肉に合うのです。

この店では、イタリア料理の経験が豊かな料理長を迎えて各メニューを監修していますが、各種の肉料理が色々と在ることを踏まえて「独特なアレンジ」の<ビーフストロガノフ>が送り出されたようです。ポテトのペーストが添えられるのは、「ロシア料理」の流儀でもありますが、トマトソースの味も入っている肉との愛称も好い感じです。

料理というのは「美味しい!」ということであれば、何でも構わないという感じなのだとも思いますが、この<ビーフストロガノフ>はなかなかに気に入りました。

「ウハー」(Уха)!!(2018.12.22)

最近、何度もの訪日経験を有している方が話題にしていました。「最近のように寒い日が続くと、日本の“湯豆腐”が欲しい」と言うのです。

「そういうのも好いかもしれない」と相槌を打てば、その方は「豆腐を用意して、野菜を切って、極薄にスライスした肉が在って、出汁を鍋に用意して、用意したモノを粗方全部食べた後は汁に“うどん”を入れて…好いなぁ…」と言葉を継ぎました。

聴いていて「?」と判らなくなりました。“湯豆腐”というのは、昆布出汁で豆腐を少し煮て、好みで薬味を加えて醤油等をベースにしたタレを点けて熱い豆腐をゆっくりと頂くものである筈だと思いました。話していた何度もの訪日経験を有している方が言っているのは?“○○鍋”というようなモノです。「締め括りの“うどん”」というのまで話題に上げています。更に「極薄にスライスした肉」となれば“しゃぶしゃぶ”です。

ということで、何度もの訪日経験を有している方が「日本の流儀の“鍋”」を恋しいと思うような寒い日が続くユジノサハリンスクです。

寒い日には、「日本の流儀の“鍋”」も好いかもしれませんが、「ロシアの流儀のスープ」も好いものです。

↓殊更に気に入っているスープは「ウハー」(Уха)です。
22DEC2018.jpg
↑時々寄る近所の店で供する「ウハー」(Уха)が凄く気に入っています。偶々12月中に撮ってみた画ですが、「何日かおき」という具合で頂くスープです。

この店では、サケマス類の赤い身、白身魚を小さ目にカットしたモノやジャガイモ等を組み合わせたスープになっています。ロシア語ではスープを頂くことを「食べる」と表現する訳ですが、そういう表現が似合う食感で、熱い魚の出汁と中身の魚や野菜が凄く美味しいのです。或いは“○○鍋”に通じるモノが在るかもしれません。

↓「ウハー」(Уха)は「魚のスープ」のことで、色々なモノが方々で供され、また「家庭の味」にもなっていて、以前にこのブログでも御紹介しています。
>>「ウハー」(Уха)が好い!(2017.05.02)

時々寄る近所の店に関しては、「あそこで<ウハー>を頂こう!併せて…」というように、「とりあえず<ウハー>が頂きたい!」と思い付いて立寄るということが時々在ります。メイン料理を差し置いて、スープを思い出すという状態です。場合によって、店に入って席に着くまで「<ウハー>を頂く」ということだけが頭の中に在って、「メインの料理?何にしようか?」と考え込んでしまう場合まで在ります。

「ウハー」(Уха)は「ロシアのスープ」としては、日本国内では知名度が高くもないかもしれませんが、「魚を使う日本の“鍋”」にも通じる様な感が在り、寒い日には身体の中が仄かに温まるような料理です。

こういう記事を綴っていると、「後から…あの店で<ウハー>…」と余計な事を考えてしまいます。

Мандарины (Япония)=ミカン(日本)(2018.12.26)

どういう訳なのか、ユジノサハリンスクでは年末年始時季にミカンが人気です。

↓そういう中、「市内屈指の品揃え」という感の大型スーパーに寄った際にこういうモノを見付けて、求めてみました。
mikan (1).jpg
↑品名表示が「Мандарины (Япония)」(マンダリーヌィ イポーニヤ)となっていました。「ミカン(日本)」となっていました。

「ミカン(日本)」となっていて、「日本の何処の産だ?」とも思ったのですが、袋に付いていたシールや、求めた店での掲示物等に情報は特段に在りませんでした。しかし、「温州ミカン」と親しまれている「らしい!」感じのミカンに惹かれて、思わず求めてしまいました。

スーパーで果物等は「1㎏=XXルーブル」と価格が示され、「量り売り」の原則です。買い求める人が袋に入れて、量って、機器から出て来るシールを貼ってレジで精算という方式が在ります。他に、既に量って価格が決まっていて、何かに入った状態で店頭に並んでいるという場合も在ります。

この「ミカン(日本)」と売っていた店では、概ね1㎏前後をネットの袋に入れて、計量して価格を決め、袋の口の辺りにシールを貼り付けていました。この「ネットの袋」が「酷く懐かしいような…」というようにも思いました。

求めてみた写真のミカンは1kgが570ルーブル程で、1kgを少し切っているので560ルーブル程度でした。数えてみると15個のミカンがネットの袋に入っていました。

1kgが570ルーブル程だった「ミカン(日本)」は「相対的に高価」という感です。色々な国々の様々な品種のミカンや、ミカン系統の柑橘類が売られていましたが、似たような大きさのミカンで、1㎏200ルーブル前後から300ルーブル前後というようなモノを多く視掛けました。

実は、住まいの直ぐ近所で利用頻度が高めなスーパーで、「ミカン(日本)」というようなモノは偶々視掛けていませんでした。「色々な国々の様々な品種…」と感心はしていましたが。「1㎏200ルーブル前後から300ルーブル前後」というような価格帯が主流を占めているように見受けられる中、「ミカン(日本)」の「500ルーブル以上」は敬遠されてしまうのかもしれません。偶々、「市内屈指の品揃え」という感の大型スーパーだったので売られている場面に出くわしたように思います。

↓住まいに引揚げて、早速頂いてみました。
mikan (2).jpg
↑「当然のこと」ですが、「普通なミカン」です。

アパートの室内のような場所は、暖房がよく効いて温かいのですが、空気が乾燥して水分が欲しくなることが多い感です。そういう中、この瑞々しいミカンは凄く好い感じです。

スーパーで求めた“寿司”…(2018.11.07)

ユジノサハリンスクで撮った写真の中に、少し面白いモノが在りました。

少しだけ住まいへ引揚げるのが遅めになった際に、近所のスーパーに立寄り「居室で何か?」と食べるモノを探しました。

↓探すという程のこともなく、惣菜コーナーの辺りにこういうモノが在りました。「好さそうだ!」と求めました。
07-11-2018 sushi.jpg
↑夜10時を過ぎていて、大幅に値引きになっていたと記憶しています。

この時は、バスケットボールの試合を観戦に出て、応援していた<ヴォストーク65>が2点差で惜敗だったので、「何か摘まんで一人で“残念会”…」ということでこの寿司を摘まんでいました。

この時は、少し遅めな夜に確りと食べた型で、翌朝は「朝食を省略…」ということにしたのでした。ユジノサハリンスクのスーパーで求められた“寿司”ですが、日本国内の「スーパーの総菜コーナーで出くわすモノ」と大きな差は感じられませんでした。

実は、今般日本国内に入って以降、色々と日頃から親しんでいたモノや、稚内以外の他地域に立寄った際に少し変わったモノを頂いていますが、未だ“寿司”は頂いていなかったというようなことを思い出していました。と言って、ユジノサハリンスクでの用務に出る機会が増える以前に、頻繁に寿司を頂いていた訳でもないのですが。

ユジノサハリンスクにも、随分と色々なモノが在り、不意に行ったとして、特段に困るという程のこともない筈です。

Рассольник Ленинградский(ラッソーリニク・レニングラツキー)或いは単にРассольник(ラッソーリニク)(2018.11.21)

料理に関して「何がお薦めか?」というようなお訊ねは、なかなかに高い頻度で出て来ます。が、「最も回答し悪い」というお訊ねかもしれません。

それでもサハリンでの食事に関して、「何がお薦めか?」というようなお訊ねを頂けば、「“飲む”ではなく“食べる”と表現するスープが美味しい」というお話しをすることが時々在ります。

スープというのは、「ロシア料理」と看板を出している場所に留まらず、他の色々な場所で、それこそ「普通の人が平日に思い付いてランチに立寄るような場所」に至るまで、随分と幅広く頂くことが出来ます。「一寸口に合わなかった…」という例外的なケースが無いとは断言出来ませんが、何処でも各種のスープには美味しいモノが多いように思います。

「近くの店で昼食を摂ろう」と街へ出てみると、昼食を主体に営業しているように見受けられる場所も見受けられますが、「夜に酒類も飲みながら、食事というのか、何かを摘まむ感じ」という店の“ランチ営業”という場所も見受けられます。

過日立寄ったのは、明らかにその「夜に酒類も飲みながら、食事というのか、何かを摘まむ感じ」という店―看板は“バー”(Бар)なのです。―で、少し前の週末の夜にバンド演奏が入っているというので聴きに出掛けたということも在った場所でした。外に出た時に少し近い辺りを通り掛かり、「あの店も“ランチ”をやっていた記憶が…」と寄ってみたのでした。

↓そこで頂いたのがこういうスープでした。
rassolnik 21NOV2018.jpg
↑頂いた後に持ち帰ったレシートには「Рассольник Ленинградский(ラッソーリニク・レニングラツキー) 120ルーブル」と在りましたが、これは単にРассольник(ラッソーリニク)と呼ばれることが多いスープです。

立寄った店では、サラダ、スープ、メイン料理、飲物と各々に2種類や3種類の選択肢が在って、その中から適当に選んで頂く料理を御願いするというスタイルです。料理の種類を限定して、安価に提供するようなことをしているのです。夜のイメージが強い店の“ランチ営業”では、意外に在るパターンかもしれません。

そしてここで選んだスープがРассольник(ラッソーリニク)でした。

Рассольник(ラッソーリニク)は「塩漬けキュウリが入ったスープ」ということになります。「塩漬け」と言っても、「寧ろピクルス?」という感じのモノが入っている例も多い感じです。

Рассольник(ラッソーリニク)というスープそのものは、随分と古くから親しまれているモノであるようです。Ленинградский(レニングラツキー)と言う場合には、「ソ連時代にレニングラードの流儀として普及したレシピ」ということらしいです。正直、「Рассольник(ラッソーリニク)とは?」とでもサハリンの人に訊ねれば「小さく刻んだキュウリが入っているスープ」という話しになるのですが、「Рассольник Ленинградский(ラッソーリニク・レニングラツキー)とは?」とでも訊ねると「Ленинградский(レニングラツキー)??」となる場合が殆どです。

Рассольник(ラッソーリニク)というスープは、塩漬けキュウリや他の様々な野菜、肉類(ハムやソーセージの場合も見受けられます)を細かく刻んだモノを沢山入れて、若干の香辛料も利いている感じの場合が殆どです。恐らくこれば「ソ連時代にレニングラードの流儀として普及したレシピ」ということなのだと思います。「何種類かのスープから好みのモノを選ぶ」ということになっていれば、Рассольник(ラッソーリニク)が選択肢に入っている場合は意外に多いようにも見受けられます。

多少熱いスープを、“飲む”というよりも“食べる”という感じで頂くのは、殊に寒い日には非常に好いものです。寒さが増して行く時季ですが、同時に「方々で頂くスープが殊更に美味しい」という時季と言えるかもしれません。

Селёдки(セリョートキ)=ニシン:コルサコフの“老舗”<PINGUIN-BAR>(2018.11.17)

色々な国や地域に「酒を造って嗜む」という文化が在る訳ですが、酒と併せて「定番な肴」というモノも発展します。

コルサコフには、「小規模な醸造を行って、出来たビールを供するビアバー、カフェを営む」という、サハリンでは比較的よく見受けられる業態の“草分け”のような存在かもしれない店、<PINGUIN-BAR>が在ります。オーストリアとロシアの合弁企業が運営し、「ドイツの流儀の美味いビール」を醸造し、販売しているのですが、ポピュラーな「定番な肴」も多々提供しています。

↓久し振りに立寄って、こういう具合なモノを頼んでみました。黒ビールと「定番な肴」を愉しみました。
17NOV2018-beer (1).jpg
↑ビールには「ソーセージが合う?」と思って頼んだのですが、同時に「ニシン」も頼みました。ニシンは「大き目な1尾の半身」という感じでヴォリュームが在り、付け合せのジャガイモや豆、更にタマネギも付いて、なかなかに本格的でした。

ロシアでは「塩漬けのニシン」と言えば、「ビールやウォッカの肴はコレ!!」という感じで、なかなかにポピュラーです。サッパリした飲み口のビールには、濃い塩味のニシンが合うということなのでしょう。

北海道では<鰊切込>という、塩辛の一種を頂きますが、ロシアで頂く塩漬けニシンは、何処となくこの<鰊切込>を想起させるモノです。

「拘りの自家醸造ビール」を供する“老舗”の<PINGUIN-BAR>ですが、「定番の肴」であるニシンに関しても、なかなかに大きく立派なモノが供されていました。

↓ポピュラーな肴等の料理に関しては、不慣れな人でもモノをイメージし易いような、写真が入ったメニューで頼むことが出来ます。
17NOV2018-beer (2).jpg

ビールを2杯も頂き、画のようなソーセージやニシンも頼むと、「千ルーブル紙幣を出して釣銭」という按配です。気分的には「何枚か千円紙幣を入れた財布をポケットに押し込んで街へ出て、千円紙幣で釣銭が出るような価格で、道草してビールを1杯頂いた」というような感じです。

こういう具合に、「手軽に“定番”な感じのモノを愉しむ」という場所は、サハリンの街には存外に多く在ります。

Лимонад(リモナード)=レモネード(2018.10.20)

何となく「ハンバーガーを頂き、適当なサイドメニューを摘まみ、ビールを」というようなことにする夕食が気に入って、それを頂く機会が多いのですが、時には「余り頼まない飲物」というようなことを思い付く場合も在ります。

↓そこで御登場願ったのが、このЛимонад(リモナード)=レモネードです。
лимонад.jpg
↑顔馴染みな店員さんが「何時もと違うお飲物ですね?」と出してくれました。

Лимонад(リモナード)というロシア語の言い方に関しては「フランスから伝わって、フランス語に由来する呼び方?」と想像させます。ロシア語にはそういうパターンが存外に多いようでもありますから。フランス語は「Limonade」と綴るそうで、発音も「リモナード」ということのようです。

日本国内でもレモナードを供する場所は多々在るのだとは思いますが、個人的には「そう言えば視掛けない?」というようにも感じます。ユジノサハリンスクでは、この写真の店を含めて、幾分レモナードが見受けられる感です。

顔馴染みな店員さんが言う「何時も」はビールのことで、190ルーブルなのですが、このレモネードは200ルーブルです。

「ビールより高いソフトドリンクのレモネード」ということになります。が、このレモネードはカットしたレモン、ライム、オレンジが入っていて、実に美味いのです。

ユジノサハリンスクの飲食店も含む店で、支払うべき金額の下二桁が「60」となった場合、筆者の視た感じでは9割位の確率で「10ルーブルございませんか?」と店員さんに言われます。そういう意味で、「10ルーブル硬貨」は財布の隅に残しておきたいのです。が、だからと言ってビールとレモネードの差額の10ルーブルを惜しんで、どうなるものでもありません。

この実に美味いレモネードは、時々酷く欲しくなる飲物です。