“カップ戦”でも快走中の<ヴォストーク65>!!:バスケットボールの<スーパーリーグ>と並行開催の<ロシアカップ>(2018.11.12)

ロシアのプロスポーツの話題が出て来るスポーツ報道等の文章に、時々「レギオニェル」(легионер)という語が現れます。バスケットボール関係でも使っています。

「レギオニェル」(легионер)という語は、日頃耳にするでもない語です。普通に聞けば、古代のローマ帝国の軍制を論じているような場面に出て来る歴史用語というような話しになるのでしょうが、他に「傭兵部隊の隊員」というような意味も在ります。この語がプロスポーツの世界で使われる場合には「一定期間の契約で出身国やそれ以外の国々のチームを渡り歩いてプレイする選手」ということになり、ロシアのバスケットボールの世界では「ロシア以外の国々出身の選手達」、「外国人選手達」ということになります。

<スーパーリーグ>では最も新しいチームということになるユジノサハリンスクの<ヴォストーク65>にも、スポーツ関係の記事で「レギオニェル」(легионер)と呼ばれる外国出身選手が2人プレイしています。

#21のニコラ・エフティチはパワーフォワードやセンターのポジションを務めるセルビア出身の選手です。ロシア語の男性名でよく在る「ニコライ」ではなく、「ニコラ」という名なので「少し変わっている?」と思ったのですが、セルビア出身でした。得点、リバウンド、アシストと各部門の個人成績も好く、堅実なプレイで存在感を示している頼もしい選手です。

#3のカーマイン・ミッチェルは欧州諸国の様々なリーグでのプレイ経験を有し、今季からサハリンにやって来た米国出身の選手で、ポイントガードを務めています。チームの“斬り込み隊長”という感で攻撃の起点になり、守備場面では相手のガードを執拗に追って、隙を視てボールを奪って反転攻勢を仕掛けます。身長が183cmで、街で出くわす一般男性と然程変わらないような感ですが、「うゎ!飛んだ!?」という跳躍でダンクシュートも決めてしまいます。「ホーム開幕!!」を伝えるポスターにも写真が登場した、文字どおりの“看板選手”でもある存在です。

彼らは何時も大活躍で、当然ながら人気者ですが、この選手達が「出場出来ないことになっている試合」が在ります。

ロシアバスケットボール連盟が主催する<ロシアカップ>という、リーグ戦と並行して開催されるカップ戦が在ります。これは“トップリーグ”である<ユナイテッドリーグ>や、<ヴォストーク65>も参加している<スーパーリーグ>の各チーム、更に希望が在ればその他の「参加希望チーム」が出場するという大会です。ホームとアウェイで試合をして、2試合の総合点で優劣を競い、勝った側が次のラウンドへ進むという大掛かりなトーナメントで大会が進んで行きます。

この<ロシアカップ>は、ソ連時代からの国内のカップ戦の流れを汲むもので、現在の<ロシアカップ>は2000年から現行体制で続いています。そしてこの<ロシアカップ>の大会規定に「ロシア国籍の選手が出場する」と在るのです。これは、国内の競技レベル向上を目指すというような、古くから続くモノを踏まえた規定なのだと見受けられます。

ユジノサハリンスクで、この<ロシアカップ>の試合が開催されることになりました。「1/16」という段階を勝ち抜けた<ヴォストーク65>は、「1/4」への進出を目指して「1/8」という段階で戦っています。

今般の対戦相手は<ウニヴェルシチェート・ユグラ>です。<ロシアカップ>の試合として、既に彼らの本拠地であるスルグートで試合が催されており、<ヴォストーク65>は93対63で勝っていました。ユジノサハリンスクでの第2戦で、このラウンドの勝敗が決しますが、<ヴォストーク65>は有利な立場です。

今般、<ウニヴェルシチェート・ユグラ>がリーグ戦でサハリンへやって来ることになっていたのを踏まえ、11月10日のリーグ戦から「中1日」で11月12日に試合が組まれました。

<ウニヴェルシチェート・ユグラ>でも、「レギオニェル」(легионер)と呼ばれる外国出身選手がプレイしています。セルビア出身の選手とリトアニア出身の選手ですが、彼らはこの<ロシアカップ>の試合に出ません。

<ウニヴェルシチェート・ユグラ>は10人の選手、<ヴォストーク65>も10人の選手です。が、<ヴォストーク65>に関しては直前の試合で2選手が病欠でした。「彼らはどうする?」と気になって仕方が無かったので、会場に様子を視に行きました。<ヴォストーク65>の、直前の試合で病欠した2選手は戻っていましたが、出場したのは1人で、<ヴォストーク65>は実質9人で戦いました。

リーグ戦とは「別枠」なカップ戦ですが、会場の様子はリーグ戦の時と変わらない華やかな演出が在り、観衆も空席が目立たない程度に大勢集まっています。観衆の中には、リーグ戦とかカップ戦という区別は無関係に「新しいバスケットボールのチームが盛上っているらしいから観たい!」と集まった皆さんも多かったように見受けられます。冒頭の選手紹介で、選手の画が出ますが、その時には外国人2選手を外したヴァージョンのモノが準備されていたようで、それが使われていたのがリーグ戦の時との違いです。

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試合が始まると、両チーム共に「先手を取る!!」とばかりに積極的に仕掛けていた感でした。

<ウニヴェルシチェート・ユグラ>には「ゴール下の覇者」という感の巨漢センター、#23 パーヴェル・ポドコリズィンという選手が在ります。チームが公表する選手名簿には「223cm 140kg」となっていますが、実は「226cm」ということで、「<スーパーリーグ>で最も背が高い選手」というのを通り越し、「存命ロシア人男性で最も身長が高い」という話しさえ在る選手です。<ヴォストーク65>で最も長身な選手は#41 ダニール・ソロヴィヨフで210cmです。ソロヴィヨフと似たような体格の選手は、これまでにユジノサハリンスクにやって来た各チームに見受けられ、何時も彼らがソロヴィヨフと競り合っています。が、このポドコリズィンのような体格であると「(210cmの)ソロヴィヨフが小さく視える?!」という按配です。180cm台の選手達とポドコリズィンが並ぶと、「中学生の練習相手をしている大柄な大学生」とでもいうような体格差で驚いてしまいます。

こういう「ゴール下の覇者」という感の選手が在るためか、双方共に果敢に距離の在るシュートを狙っていました。<ヴォストーク65>側は、「巨大な壁」のような相手センターが護る所に斬り込むよりも、距離の在るシュートで得点を重ねようとします。<ウニヴェルシチェート・ユグラ>側としては、距離の在るシュートを外しても、ゴール下で競り勝ってボールをゴールへ押し込むという可能性が高いと視る訳です。

第1クォータは一進一退で、互いになかなか抜け出せずに24対22で<ヴォストーク65>が僅かに先行しました。

やや単調に、互いに距離の在るシュートを狙っているばかりに視えた第1クォータに対し、第2クォータでは<ヴォストーク65>側が多彩な攻め方を工夫しようとしているように視えました。試合ではチーム最年長(34歳)の#63 アレクセイ・ゴリャホフが若い選手達に知恵を授け、相手を攪乱するように速く、より多くの選手にパスを廻しながら仕掛けていました。「ゴール下の覇者」という感のポドコリズィンの威力に対しては、ボールを持たない選手が何とかシュートを妨げ難いように誘導しようとしていました。それでも「ひょいと手を伸ばすと、ボールを持った大きな手がリングに触れる」というような巨体と向き合うのは大変なことです。

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第2クォータも<ヴォストーク65>が僅かに先行で、45対39という形で折り返しました。

第3クォータですが、<ヴォストーク65>は完全に流れを握ってしまいました。こぼれてしまったボールを素早く掴んで、素早くゴールを目指す反転攻勢の速攻が続々と奏功します。或いは「最もバスケットボールらしい」というような感じです。他方、<ウニヴェルシチェート・ユグラ>側がゴール下を制してしまうように布陣すれば、<ヴォストーク65>の各選手は思い切って3点シュートを狙い、それが面白いように入りました。第3クォータは31対15と<ヴォストーク65>が圧倒し、<ウニヴェルシチェート・ユグラ>側は思うようなプレイが出来ない状況に陥ってしまいました。

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第4クォータに至っても<ウニヴェルシチェート・ユグラ>側が流れを取り戻すことはなく、95対76で<ヴォストーク65>が勝利しました。

この勝利で、<ヴォストーク65>は<ロシアカップ>の「1/8」を勝ち抜け、「1/4」への進出が決まりました。「1/4」になると、トップリーグである<ユナイテッドリーグ>に参加するチームが登場するようです。日程等は追って発表されるということで、未だ明らかではありません。

試合中、得点が入ると、得点を挙げた選手の名前がアナウンスされます。<ウニヴェルシチェート・ユグラ>側については淡々と氏名が読み上げられるのですが、<ヴォストーク65>側に関しては独特な抑揚で華々しく紹介され、場内に喝采が湧き起こります。この時、3点シュートによる得点であれば「トリィッ ァチカァッ!!」(スリーポイントォ!!)というコールも入ります。この試合を観ていて、この「トリィッ ァチカァッ!!」(スリーポイントォ!!)が酷く耳に残りました。この日、主にポイントガードを務めた#27 ダニール・アクショーノフについて、この「トリィッ ァチカァッ!!」(スリーポイントォ!!)が連発していたのですが、彼は30得点を挙げていました。

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少し前に<サハリン>というチームが「最も期待される新興チーム」と言われ、リーグ戦のみならずこのカップ戦でも大変に善戦していたのでしたが、諸般の事情でチームを解いてしまった経過が在りました。「夢よ再び!」と、一部に当時の関係者も加わってこの<ヴォストーク65>が活動しているといいます。また「最も期待される新興チーム」ということになって行くのも夢物語ではないかもしれません。

この後、11月後半には<ヴォストーク65>は遠征に出ることになっています。
posted by 稚内市サハリン事務所 at 08:20Comment(0)スポーツ

8戦目で6勝!!善戦継続中!!:<ヴォストーク65>:バスケットボール<スーパーリーグ>(2018.11.10)

バスケットボールの<スーパーリーグ>の熱戦が続いています。

↓ロシアバスケットボール連盟では、<スーパーリーグ>の「好プレートップ10:10月後半」(ТОП-10 моментов Суперлиги-1 / Октябрь / Выпуск №2)というモノを発表しています。

↑「第10位…第9位…」と10の好プレーを紹介するビデオです。ロシア語のナレーションが入りますが「スポーツの好プレイ紹介」というビデオは、何故か何処の国の言葉で作っても「似たような話し口調?」と、少々笑ってしまいます。

このビデオに<ヴォストーク65>の選手達のプレーが取り上げられています。

#27 ダニール・アクショーノフの絶妙なパスを受けて#21 二コラ・エフィチチがシュートを決めた様子が第10位です。第9位には#41 ダニール・ソロヴィヨフがブロックして弾いたボールを手にした#63 アレクセイ・ゴリャホフが、前半終了のブザーが鳴る瞬間に3点シュートを入れてしまった場面です。

数々の素晴らしいプレイが収められている映像ですが、多少気になることが在りました。一部の会場に関して「やや空席が多くないか?」という場所が見受けられました。

ユジノサハリンスクの<ヴォストーク65>の試合会場に関しては、空席は然程目立ちません。会場は1200名前後を収容すると聞きますが、ここまで開催された試合での空席は何時も少なめです。<ヴォストーク65>は今季からリーグに参戦した新興チームですが、早くも「ビジターチームがやり悪いと感じる場合さえある程度に熱い」という状況になっているのかもしれません。

11月10日は、観戦し易いという人達が多いと見受けられる土曜日で、他の日の試合以上に会場が賑わいました。筆者自身も、「休日にスポーツ観戦というのは実に素晴らしい!!」と会場に足を運んでみました。

迎えた対戦チームは<ウニヴェルシチェート・ユグラ>で、スルグートという街からやって来ました。

スルグートは西部シベリアのハントゥイマンシ自治管区に在る街です。ハントゥイマンシ自治管区の辺りの旧い呼称がユグラというそうです。1960年代のチュメニ油田の開発に伴い、石油関係の産業が立地している地域だといいます。スルグートは30万人程の人口を擁する街です。

<ウニヴェルシチェート・ユグラ>というチームは1974年に起こった<ストライーチェリ>というチームに起源を有します。ソ連国内のリーグで永く活動を続け、ロシア連邦体制になって以降も活動が続きます。1993年に至ってチーム名を<ウニヴェルシチェート>に改称しました。ロシアのリーグ戦が色々と変遷していた中でも<ウニヴェルシチェート>は活動を続けていましたが、2005年に至ってハントゥイマンシ自治管区政府の支援を受けることとなったことから、地域の古称である“ユグラ”をチーム名に入れて<ウニヴェルシチェート・ユグラ>と改称しました。

こうした「古豪」という趣の<ウニヴェルシチェート・ユグラ>ですが、今季は前節までの7戦で3勝4敗でした。5勝2敗だった<ヴォストーク65>が少しだけ先行している感ではあります。

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試合開始前、場内のスクリーンには11月7日の試合で勇戦する<ヴォストーク65>の様子が映し出され、ダンスチームの華やかなパフォーマンスが入り、両チームの選手紹介が始まりました。

<ウニヴェルシチェート・ユグラ>の12名の選手の氏名と背番号がコールされ、「我らが<ヴォストーク65>!!」となるのですが、この場面で「あれ??」と思いました。場内のスクリーンに背番号、名前と選手の姿が大きく映し出されながらの紹介が恒例なのですが、「画が一瞬映って、名前が呼ばれない」という選手が見受けられました。<ヴォストーク65>は2名が欠場で10名です。後から聞けば、高熱で寝込んでしまったそうですが、早く元気になって欲しいものです。

試合が始まりました。<ヴォストーク65>は出番の多目な中軸選手が病欠ですから、他の試合では出番が少な目だった若い選手がコートに立つ機会が増えています。ファンとしては「こういう機会に好プレイを見せてアピールし、ドンドン活躍の場を拡げて…」と応援したいような状況ではあるかもしれませんが、コート上では「多少勝手が…」と多少の戸惑いが交じりながらのプレイとなる場合も在るでしょう。

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試合の出足は、「互いの様子を探りながら」という風な攻守が繰り広げられますが、<ヴォストーク65>の側に「やや硬い?」という感も在り、外れたシュートのリバウンドを守備側選手が掴んで反転攻勢を仕掛け、そこでのシュートも守備側選手がリバウンドを掴むというような、なかなか得点が伸びない感じが少し続いた感でした。が、次第に調子に乗り切れない<ヴォストーク65>の隙を突くように<ウニヴェルシチェート・ユグラ>が得点を多少伸ばし始めます。それでも<ヴォストーク65>は「離されないように…」と追い縋っています。第1クォータは16対18で<ウニヴェルシチェート・ユグラ>が僅かに先行でした。試合終了時点でもない限り、「2点差」というような差は然程問題でもありません。

第2クォータも一進一退で、互いに「離されないように…」という感でしたが、<ヴォストーク65>の各選手に見事なプレイが散見するようになりました。絶妙な3点シュートや、華やかなダンクシュートが飛び出し、各選手が元気になって来ました。<ウニヴェルシチェート・ユグラ>側はタイムアウトで流れを変えようとすることや、選手交代を繰り返しましたが、<ヴォストーク65>は“流れ”を掴んでしまって果敢に仕掛け続けました。第2クォータは25対17と<ヴォストーク65>が少し抜け出し、41対35で折り返しです。

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「41対35」という前半であれば、後半の逆転は幾らでも在る点差です。“勝負”が賭けられた後半に突入です。

後半の第3クォータが始まりますが、<ヴォストーク65>の側は第2クォータで得た勢いを些かも損なわず、ドンドン得点を伸ばしました。他方で<ウニヴェルシチェート・ユグラ>は反撃の機会を造り損なっていた感でした。第3クォータは29対19となり、累計で70対54と前半からの点差が少し拡がってしまいました。

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第4クォータに入ると、<ヴォストーク65>の側は「勝ち」が視えて来た感な中、連続得点を許さない態勢を取ろうとし、<ウニヴェルシチェート・ユグラ>の側は追い縋って点差を詰めようとします。が、<ウニヴェルシチェート・ユグラ>の思惑は奏功せず、第4クォータそのものは22対22で、試合は92対76で<ヴォストーク65>の勝利です。

8試合目を終えた時点で<ヴォストーク65>は6勝2敗、<ウニヴェルシチェート・ユグラ>は3勝5敗です。

リーグ戦の様子を視れば、「7勝1敗」が2チームで、「6勝2敗」が2チームです。<ヴォストーク65>は目下16チーム中の4位です。以下、「5勝3敗」が2チーム、「4勝4敗」が2チームです。

次第に街の寒さは増す中ですが、バスケットボールの<スーパーリーグ>も熱さを増して行くようです。
posted by 稚内市サハリン事務所 at 13:21Comment(0)スポーツ

熱戦!「2点差」…惜敗…:<ヴォストーク65>:バスケットボール<スーパーリーグ>(2018.11.07)

↓何時の間にか、サハリンのニュース情報サイトに、バスケットボール<スーパーリーグ>に今季から参戦したサハリンのチーム<ヴォストーク65>に関する話題を集めたコーナーが出来ていました。
>>Восток65(ロシア語)

或いは、ニュース情報サイトを運営する会社が手掛ける「チケット販売部門」が、ユジノサハリンスク開催の試合のチケットを扱っているというような関係が在るのかもしれません。アイスホッケーの<SAKHALIN>に関しては、ニュースは配信されますが、こういう「コーナー」が設けられる扱いでもありません。これも考えてみると、バスケットボールの方がアイスホッケーよりも開催される試合数が多いという事情が関連するかもしれません。バスケットボールは、16チームがホームとアウェイでリーグ戦の試合を行い、加えて並行して開催中のカップ戦の試合が在るので、それなりの密度で話題が出て来る訳です。

↓バスケットボール<スーパーリーグ>にサハリンの新興チームということになる<ヴォストーク65>が参戦し、ユジノサハリンスクで初めて開催された試合を観戦した件をこのブログでも御紹介しました。
>>バスケットボールの<スーパーリーグ>がサハリンへ還って来た!:新チーム<ヴォストーク65>始動!!開幕4連勝!!(2018.10.19&22)

背番号3の選手の写真が入った看板を視て、「“プロ”のバスケットボール?」と考えたのが、この<ヴォストーク65>と出会った切っ掛けでした。後からバスケットボールに明るい方から聞けば、最近のルールでは「4番~15番」ということでもなく、「00番と0番~99番」の「任意の1桁または2桁」の背番号を使って構わないルールになっているそうです。そういうことなので、学生や愛好者のチームで憧れの有名プロ選手に肖った番号を使う例も存外に在るらしいです。

<ヴォストーク65>は、10月19・22日のユジノサハリンスクでの試合後、遠征に出ました。カップ戦の1試合とリーグ戦の2試合を戦いました。カップ戦の1試合に勝利し、リーグ戦は1勝1敗でした。

この結果、<ヴォストーク65>は<スーパーリーグ>の戦績を「5勝1敗」ということにしてサハリンへ戻って来ました。「新興チームの善戦」ということで、少し注目され始めている様子です。

11月7日に迎えた対戦チームはエカテリンブルグの<ウラル>です。現在のチームは2005年に起こったものということですが、エカテリンブルグは1924年から1991年まで革命家に因んでスヴェルドロフスクと呼ばれていて、ソ連時代にはソ連国内の大会で優秀な成績を挙げるチームが在り、そういうチームの選手達がナショナルチームに参加した経過も多々在るという、バスケットボールが盛んな大都市です。最近のエカテリンブルグの人口は145万人程度ということです。序でに、バレーボールも盛んなようですし、嘗てロシア連邦大統領を務めたボリス・エリツィンの出身地でもあります。

この<ウラル>は経験豊富な選手が揃い、リーグ戦開幕前の評価は高かったようですが、リーグ戦の出足は「2勝4敗」と少し苦戦していました。が、侮り難い強敵です。「20万人の街の新興チームが、145万人の街の永い伝統を汲むようなチームに挑む」というようなことを勝手に思い、「これは応援したい!」と会場に出掛けてみました。

「ホーム開幕」以降に少し時間が在ったことから、細かい演出やサービスも多少準備が為されていて、様子がほんの少し変わっていました。

会場に入ると<ヴォストーク65>のロゴマークが入ったTシャツやニットキャップを売っている場所が在ります。10月には漫然とテーブルにモノを並べていましたが、何時の間にか街のファッショングッズの店に見受けられるような、モノを見せる硝子ケースが組み合わされた陳列棚が用意されていました。

試合会場のスクリーンで映像が流れますが、チームのマスコットキャラクターの<ティム>(ТИМ)(背番号65のユニフォームを着た、黒猫または黒ヒョウです。場内で「あれはオスの猫か?メスか?もしかしてヒョウか?少なくてもトラではない?」と話している方達が見受けられますが、プロフィールは未だ紹介されていません。)が出演する色々なモノが新たに用意されていました。
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試合が始まれば、両チーム共に力を尽くした、文字どおりに「一進一退」の攻防が繰り広げられました。
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一方が「少し抜け出す?」と思えば、監督の采配でタイムアウトが取られ、少し“流れ”が変わるような具合になり、拮抗した状態が続きました。
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第1クォータは23対21で<ヴォストーク65>、第2クォータも29対26で<ヴォストーク65>が先手を取った形でした。前半を52対47で折り返していますが、両者にマダマダ勝機が残ります。
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第3クォータは<ウラル>が勢いに乗りました。ターンオーバーからの攻撃や、守備場面でのリバウンドからのカウンターアタックが続々と成功し<ウラル>がドンドン得点しました。第3クォータは17対27で<ウラル>が優勢でした。69対74と<ウラル>がリードで、勝負は第4クォータに預けられた形です。

勝負の第4クォータも「一進一退」でした。「ヴォストーク!!ヴォストーク!!」の熱い声援の中、<ヴォストーク65>の各選手が奮戦します。そして「2点差」、「3点差」というような状況が続きます。残り1分少々に至り、「94対94」の同点にとうとう追い付きました。「逆転勝利!!あと一歩!!」と会場は「ヴォストーク!!」のコールで沸き返ります。
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第4クォータそのものは25対22と<ヴォストーク65>が優位でしたが、試合終了間際に2失点し、試合終了のブザーと殆ど同時の<ヴォストーク65>のシュートが外れてしまい、試合は94対96の惜敗でした。
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この試合は僅差で競り合う展開で、両チーム共にタイムアウトを多用しました。タイムアウトになると、会場には“ダンスチーム”の登場です。<ヴォストーク65>のダンスチームは男女混成で、時にアクロバティックな動きも入る愉しいパフォーマンスを披露してくれます。この試合ではダンスチームの出番が多く、真中に居ることが多い、チームのリーダーと見受けられる男性は、試合終盤には客席に向かって拳を振り上げて「盛り上がって行こう!!」と熱くなっている様子でした。
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たとえ「2点差」であろうと「敗戦」です。これが「終了の一瞬」まで加点を競うバスケットボールというゲームです。ここまで<ヴォストーク65>は「5勝1敗」で、16チーム中で5チーム在った「1敗」のグループでした。昨日の試合で「2敗」となりました。「1敗」を堅持したチームが2チームで、「2敗」となったチームが3チームです。現在「16チーム中で5位」です。以下、「3敗」が2チームで、「4敗」が5チームです。

リーグ戦は3月まで続くそうです。マダマダ続くシーズンの、<ヴォストーク65>の奮闘が楽しみです。

他方、試合観戦で空腹になって住まいに引揚げた後、近所のスーパーの総菜コーナーを覗き、やや大き目なパックの“寿司”が残っていて、夜間に見受けられる割引の対象となっていたのを見付けました。それを求め、「<ヴォストーク65>の健闘を讃える“残念会”」と称して、一人で頂きましたが、普段よりやや遅い時間にやや多目に食べた感じで、翌朝の朝食は「パス…」ということにしてしまいました。
posted by 稚内市サハリン事務所 at 09:11Comment(0)スポーツ

<SAKHALIN>の北海道&韓国遠征=1勝6敗…:アジアリーグアイスホッケー(2018.11.03)

<SAKHALIN>はユジノサハリンスクを離れて遠征に出ていた訳ですが、「少々苦戦」という感じです。

苫小牧、釧路と北海道に乗り込み、その後が韓国でした。

10月19日 ●<王子イーグルス> 2 : 5 <SAKHALIN>〇
10月20日 〇<王子イーグルス> 4 : 3 <SAKHALIN>●

10月23日 〇<日本製紙クレインズ> 3 : 2 <SAKHALIN>●
10月24日 〇<日本製紙クレインズ> 5 : 4 <SAKHALIN>●

10月31日 〇<アニャンハルラ> 2 : 1 <SAKHALIN>●
11月02日 〇<アニャンハルラ> 5 : 0 <SAKHALIN>●
11月03日 〇<アニャンハルラ> 4 : 3 <SAKHALIN>●

17試合で7勝10敗と“黒星先行”の状態に戻ってしまいました。

次の試合はユジノサハリンスク開催で、11月24・25日が対<王子イーグルス>戦、12月1・2日が対<日本製紙クレインズ>戦です。
posted by 稚内市サハリン事務所 at 07:00Comment(0)スポーツ

バスケットボールの<スーパーリーグ>がサハリンへ還って来た!:新チーム<ヴォストーク65>始動!!開幕4連勝!!(2018.10.19&22)

↓切っ掛けは、こういう看板を視掛けたことでした。
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↑写真は近所のホテル<サハリンサッポロ>の脇に在る、随時内容を替えている大きな看板なのですが、これと同じ絵柄の看板を方々のバス停等で随分と視掛けました。

黄色い地に男性の写真が入っています。男性が手にしているのはバスケットボールの球で、着衣はバスケットボール選手のユニフォームです。男性はバスケットボール選手に視えます。そしてユニフォームに「3」という番号が入っています。バスケットボールに関して、アマチュアの試合やナショナルチームの試合では「4~15」の番号をユニフォームに入れるのが基本です。「3」ということは、「プロのリーグ?」ということになります。

サハリンでは「プロスポーツのチームを起こして地域を盛り上げよう」という考え方が在って、ロシア国内の男子のプロリーグである<スーパーリーグ>に参加するチームが活動していた経過が在ります。極短い期間でしたが、かなり善戦していて「最も期待される新興チーム」という様相だったそうです。が、諸般の事情で解散してしまいました。

それが10月から始まる<スーパーリーグ>の「2018-19シーズン」に、新たに起こしたサハリンのチームが参戦することとなったというのです。10月19日と10月22日に、「今季初のホームゲーム」ということで、それを告知する看板がユジノサハリンスクの方々に登場した訳です。

ロシアのバスケットボールですが、大掛かりなプロリーグが存在します。1990年代頃から色々と変遷が在って現在に至っています。

現在の“トップリーグ”は<ユナイテッドリーグ>などと呼ばれていますが、ロシア国内の他に旧ソ連諸国のベラルーシ、カザフスタン、ラトヴィア、エストニアのチームが参加しています。現在、14チームが参加しているようです。

そして<スーパーリーグ>が在ります。現在、16チームで競っています。ロシア国内各地にチームが点在し、「ホーム&アウェイ」で試合を戦います。

<ヴォストーク65>というサハリンの新興チームはこの<スーパーリーグ>に参戦し、アウェイで開幕後の2試合を戦い、そしてホームでシーズン初の試合を開催することとなったのです。

ロシアはソ連時代からバスケットボールが盛んで、形としては“2部リーグ”ながら、<スーパーリーグ>の試合はなかなかに期待出来るものだと思いました。そして「観戦に!」と思い立ったのです。

「観戦に!」と思い立ったのですが、「多少の曲折」が生じました。

先ずは「場所」がよく判りませんでした。看板に「ミール通501」という住所が在りました。「ミール通」は幹線道路で、「サハリンを南北に縦断する道路の一部」という格付けになっているらしく、色々な場面でよく聞く通の名ですが、「501」というのは訳が判りません。初めて聞く番地の数字でした。そして看板に誤記が在って、通常は「пр.」(プロスペクト)と言う箇所に「ул.」(ウーリッツァ)と在るのです。これが「誤記」とハッキリ判るまでに多少時間を要しました。誤記の方の住所をネット検索で探そうとして、「該当が…無い!?何処のことを示している?」と考え込んで、「多分…誤記…」と思い始め、そのとおりだと判明した訳です。

この「ミール通501」というのは、ユジノサハリンスクの都心から南下し、<シティーモール>が在って、空港へ続く道が在るホムトヴォを通り越し、コルサコフへ向かう側にもっと進んだ辺りだったのです。そして脇の路へ入ると、新しいスポーツ関係施設群が「地方の新興の大学キャンパス」というような風情で建ち並んでいて、その中の建物の一つが会場なのです。

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訪ねてみて「地方の新興の大学キャンパス」というような風情と感じましたが、<ヴォストーク>というのは、スポーツや教育活動のための複合施設として極近年に整備されている場所のようです。何やら建築中の建物も見受けられるような場所でしたが、プロや大きな競技会に出場するようなスポーツ選手が練習をすることや、少年少女の各種競技等に関する活動をすることが想定されているようです。そして、<スーパーリーグ>のバスケットボールの試合も開催可能な、客席が千席程度配置出来るホールが在るのです。

この場所とユジノサハリンスク都心を往復しようとすれば、路線バスであればユジノサハリンスクとコルサコフとの間を往来する、運行系統115番または333番のバスということになります。

何やら「判り悪い、訪ね悪い場所」ということがハッキリして、「観戦に!」との思いが萎みかけていたのでしたが、直前になって朗報が在りました。<ヴォストーク65>のウェブサイトで「送迎バス」というモノが動くことと、運行の仔細が発表されたのです。

それによると、ユジノサハリンスク鉄道駅と<ヴォストーク>との間で「ミール通経由」と「レーニン通経由」の2系統の送迎バスが出るということで、何れの系統に関しても利用が便利であると判りました。往路は決まった時間帯に停留所でバスを待ち、復路は試合終了後に会場の建物前でバスが待機しているのです。このバスを利用しました。

こういうような「多少の曲折」を経て、新興チーム<ヴォストーク65>が試合を催すアリーナに辿り着きました。

<ヴォストーク65>というチーム名ですが、「ヴォストーク」は「東方の」という意味で、「65」は「サハリン州の地域コード」ですから、「東方のサハリンのチーム」という程の含意になります。

コート内で対戦する両チームの選手が交錯するバスケットボールでは、原則的に一方が濃い色のユニフォームを着用すると、他方が明るい色のユニフォームを着用するので、チームでは濃淡2色を用意するのが普通です。<ヴォストーク65>は、黄色と黒の2色を用意しています。

10月19日と10月22日の試合で、サハリンのバスケットボールファンの前に現れた<ヴォストーク65>は黄色のユニフォームを着用していました。胸には「ロゴマーク」として“図案”のような扱いにしていると見受けられる<VOSTOK>という英語のアルファベットのチーム名が在ります。そして選手の背番号が小さく入ります。背中は大きな背番号の上にロシア語のアルファベットで選手の姓が入り、下には<САХАЛИН>(サハリン)と地元の名前が確りと入っています。

会場内はチームカラーの黒と黄色が多用されて華やかに設えられ、電光掲示で随時内容が代わる広告の掲出も多々在る感じです。こういうのは、今や各国のプロスポーツに共通なのでしょう。

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試合開始に際しては、アウェイのチームから選手が紹介され、ホームの<ヴォストーク65>に関しては場内のスクリーンに“プロモーションビデオ”風になっている選手の姿と名前と背番号が映し出されます。この種の紹介は先発5人の紹介に留まる場合も多いと思いますが、ベンチ入り12人を全て紹介していて少々驚きました。

試合そのものは「迫力の攻防戦」なのですが、これもプロスポーツとしてのバスケットボールでは各国で見受けられる演出が多用されていました。タイムアウトを取るチームが在って試合が中断するとダンスチームが登場して場内を盛り上げて観衆を楽しませます。このチームが、男女混成でなかなかにユニークなダンスを披露していて面白かったです。更にマスコットキャラクターも居て、ダンスチームに絡んでいました。

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<スーパーリーグ>に参加の各チームですが、上位進出や優勝を目指して戦うことは共通ながら、「各々の思惑」というのか、「各々の位置付け」のようなモノも感じられます。

16チームのプロフィールを少し調べると、かなり永い歴史を有するスポーツクラブの流れを汲むチームや、<ヴォストーク65>程に新しくはなくとも比較的新しいチームで、<スーパーリーグ>への参加とその中での活躍を飽くまでも目指しているチームが多いかもしれません。が、“トップリーグ”の<ユナイテッドリーグ>に参加しているチームの明確な傘下のチームで、「トップチームでのプレイや、レベルの高い各国のリーグで活躍する選手を育てる」という主旨らしいチームも見受けられます。チーム名に「фарм」(ファルム)とか「2」と付されている例さえ在ります。日本のプロ野球チームで“2軍”のことを「ファーム」と呼ぶ場合が見受けられますが、「фарм」(ファルム)とはそれのことに他なりません。

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<ヴォストーク65>が10月19日に迎えた<ブレヴェストニク>(「ミズナギドリ」という鳥の名ですが、ロシア語では「嵐(動乱)を告げる者」というニュアンスで使われる場合も在る語です。)は、ヤロスラヴリで活動しているスポーツクラブの流れを汲むチームで、2015年から<スーパーリーグ>に参戦しているということです。

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10月22日に登場した<ヒムキ・ポドモスコヴィエ>は「モスクワ郊外のヒムキ」とチームの本拠地の場所そのものをチーム名としています。実はこのチームは<ユナイテッドリーグ>のチームである<ヒムキ>の傘下に在る「若手育成」という主旨のチームです。選手達は何れも若く、「平均年齢が20.4歳」だといいます。<ヴォストーク65>に関しては、敢えて選手達の平均年齢に言及している情報は出回っていませんが、30歳前後の選手が目に付く感じなので、平均すれば<ヒムキ・ポドモスコヴィエ>よりもかなり上なのは間違いないでしょう。

<ヒムキ・ポドモスコヴィエ>の“兄貴”ということになる<ユナイテッドリーグ>の<ヒムキ>は、1997年に登場して然程時日を経ずにリーグ内で頭角を現し、モスクワの伝統を誇るチームの好敵手になりましたが、チームの背景にはモスクワ州が運営するスポーツ学校が在るようです。<ヒムキ・ポドモスコヴィエ>も、そのスポーツ学校の生徒達の選抜チームが起源であるようです。そういう例のように、「地域のスポーツ活動の“流れ”の中に在るプロスポーツ」というのは、ロシアを含む欧州諸国では比較的多く見受けられます。そしてそういう国々が、国際試合に好チームを送り込んで来る訳です。

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<ヴォストーク65>はそれぞれのチームと対峙し、何れの試合も見事に勝利で飾りました。開幕直後にサンクトペテルブルグで戦った2試合に勝ち、そのまま地元の2試合で勝って「4試合で4連勝」と目下「10割」の勝率です。

↓<ヴォストーク65>関係のグッズです。
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黄色のTシャツは、10月19日の初戦で来場者全員に贈られたモノです。こういうのは、各国のプロスポーツで時々見受けられるサービスです。通常は700ルーブルで販売されているモノです。黒のモノも在ります。10月22日に黒のモノも思わず入手してしまいました。

これからの時季のユジノサハリンスクで役に立ちそうなニットキャップは、会場内で1000ルーブルで販売されていました。Tシャツに在るロゴが入ったモノも在りますが、「VOSTOK」という文字のモノが落ち着いた感じで気に入りました。他に黄色のキャップも在ります。

他に10月19日の場内で配られた応援用サインボード、選手紹介の名簿や試合日程等の載ったプログラム、更に入場券を10月19日の試合を愉しく観戦した余韻に浸りながら並べて眺めていました。

ユジノサハリンスクでプロスポーツの試合と言えば<アジアリーグアイスホッケー>も在ります。<アジアリーグアイスホッケー>は、「ロシア国内」では「やや特殊な独立リーグ」という趣きも在るのかもしれません。対してバスケットボールの<スーパーリーグ>は、「ロシア国内の他地域のチームに伍して競う」ということになります。

<ヴォストーク65>は快調な滑り出しです。その活躍が楽しみですが、バスケットボールというゲームを観ること自体が愉しいことです。「試合終了の瞬間まで、たった1点でも構わないから、少しでも多く得点を重ねることを競う」というもので、攻守の入れ替わりも速く、観て愉しいバスケットボールの試合ですから、観戦機会を設けるのが酷く楽しみです。

>><ヴォストーク65>のウェブサイト(ロシア語)
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4連勝の<SAKHALIN>!!:<SAKHALIN> VS <東北フリーブレイズ>:アジアリーグアイスホッケー(2018.10.15)

日本の4チーム、韓国の3チーム、そしてロシアから<SAKHALIN>の計8チームで競う「アジアリーグアイスホッケー」は9月に開幕し、レギュラーシーズンの試合が展開されています。

日本勢としては2番目にサハリンに乗り込んだ<東北フリーブレイズ>との2試合目が催されました。

↓試合開始前のウォーミングアップの様子です。
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こうしたウォーミングアップの後、整氷作業が入り、先発選手を華々しく紹介して国家演奏というオープニングで、試合が始まって行きます。リンクの端に居る背番号39のゴールキーパーの傍にロシア国旗の一部が覗いています。オープニングの際に国旗を掲げてリンクに出る少女が、張り切って出番を待っている様子でした。

前日の1試合目は、<SAKHALIN>が<東北フリーブレイズ>を圧倒してしまったような展開になっていました。

>><東北フリーブレイズ>に快勝した<SAKHALIN>:アジアリーグアイスホッケー(2018.10.14)

2試合目は、互いに譲らない攻防から始まりました。

第1ピリオド開始から程無く<SAKHALIN>は先取点を奪いますが、少し後に<東北フリーブレイズ>は、やや距離の在る位置から綺麗にパックをゴールに打ち込む「凄い!」という感じのシュートを決め、直ぐに追い付きます。

1対1の接戦から、第1ピリオド終盤、続いて第2ピリオド中程と<SAKHALIN>は得点を重ね、4対1と突き放します。

しかし<東北フリーブレイズ>は粘り強く好機を伺いました。試合の残り時間が1分30秒余りになった時点で得点し、4対2となったのです。

ここで<東北フリーブレイズ>はゴールキーパーをベンチへ下げました。“6人攻撃”を仕掛けます。

アイスホッケーでは、反則が在ると選手が「2分間のペナルティ」と退出します。そうなると「5人対4人」という状況が生じます。5人の側の情況を“パワープレイ”と呼び、「有利な情況」と視ます。4人の側は“キルプレイ”と呼ばれます。

“6人攻撃”というのは、ゴールを護るために通常は攻撃に参加しないゴールキーパーを下げてしまって、6人で攻撃を仕掛けます。“パワープレイ”という情況を強引に産み出す訳です。飽くまでもイメージですが、ロシアのチームは然程これを多用しないように視えます。対して日本勢は、これを試みることが或る程度盛んなように視えます。

「試合終盤の6人攻撃」と言えば、9月の<日光アイスバックス>戦で、<日光アイスバックス>が仕掛けて奏功し、延長の末にペナルティーショット合戦になって勝利を掴んだという展開も在りました。

>>延長戦からペナルティショット戦へ…:<SAKHALIN>VS<日光アイスバックス>:アジアリーグアイスホッケー(2018.09.17)

<東北フリーブレイズ>は試合終了までの短い時間に集中して攻め、何とか同点に追い付こうと仕掛けました。<SAKHALIN>も巧みに護り、激しい攻撃を凌ぎます。そして弾けたパックを<SAKHALIN>の選手が<東北フリーブレイズ>の陣内に持込み、「無人のゴールにパックを押し込む」ということをして得点してしまいました。5対2です。

↓“6人攻撃”を跳ね返し、逆に得点を奪ってしまったことで喜びに沸く<SAKHALIN>の選手達。対して、<東北フリーブレイズ>はゴールキーパーをリンクに戻し、残る時間は通常の布陣で戦うこととしたようです。
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<SAKHALIN>が無人のゴールにパックを押し込んだ時点で試合の残り時間は45秒程度でした。程無く場内から「3!2!1!」とカウントダウンの声が起こり、試合終了でした。

↓試合終了後、2連戦が終わった後の恒例で、両チームの選手が握手をして互いの健闘を讃え合う場面も在りました。
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この2試合目は、シュート本数も<SAKHALIN>の30本に対して<東北フリーブレイズ>が25本と「互角」と言える状況で、点差以上に「競り合った」という感の試合でした。

<SAKHALIN>は前の対戦カードの対<アニャンハルラ>戦で連勝しているので、通算で4連勝です。10試合を終えて6勝4敗とし、勝ち点も伸ばして順位を2位に押し上げることに成功しました。

↓第2ピリオドの後、<SAKHALIN>のベンチの様子が眼に留まりました。試合中に替える場合も在るスティックが、選手達が陣取る場所の脇辺りに在りました。
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↑「シーズン中に何本位使うのだろう?」と思いながら眺めていました。

アジアリーグアイスホッケーのレギュラーシーズンは1月下旬まで続くので、未だ先は少し長い感です。

<SAKHALIN>はこの後、日本と韓国へ出ます。10月19・20日は苫小牧で対<王子イーグルス>戦、10月23・24日は釧路で対<日本製紙クレインズ>戦と北海道に登場です。10月31日から11月3日は韓国で対<アニャンハルラ>戦です。

<SAKHALIN>がユジノサハリンスクで次に試合を催すのは、11月24・25日の対<王子イーグルス>戦で少し間が在ります。
posted by 稚内市サハリン事務所 at 07:01Comment(0)スポーツ

<東北フリーブレイズ>に快勝した<SAKHALIN>:アジアリーグアイスホッケー(2018.10.14)

ユジノサハリンスクでは、紅葉の鮮やかさが増す他方で、多少寒いという朝も多くなっている感の昨今です。そうした中、アイスホッケーの試合は熱いものが在ります。

9月の開幕後、黒星が先行していた<SAKHALIN>でしたが、先日の対<アニャンハルラ>戦で勝ち越して4勝4敗と五分の戦績に持ち込み、「ここからの躍進」に期待が集まります。

↓試合開始直前、チームの選手達が自陣のゴールの辺りに集まって「さぁ!行こう!」というような感じなのですが、アイスホッケーの試合では「定番な場面」だと思います。
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↑こういう感じで、第1ピリオドと第3ピリオドに<SAKHALIN>のゴールとなる側に席を取って観戦しました。

アイスホッケーの入場券ですが、会場の<クリスタル>の入口に窓口が在って、そこで求められます。筆者は、当日に求める場合が殆どです。時々、連戦の次の試合の分も予め窓口で求めておく場合も在ります。観易い感じの場所で200ルーブルという例が殆どです。

試合は<SAKHALIN>が元気なところを誇示したような感じでした。全般を通じて、<SAKHALIN>の39本のシュートに対し、<東北フリーブレイズ>は14本のシュートに終始し、「<SAKHALIN>の攻撃場面ばかりが目立つ?」という感じでした。

↓第1ピリオドに<SAKHALIN>が2得点目を挙げた場面です。
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第1ピリオドに2得点、第2ピリオドに2得点、更に第3ピリオドに1得点と<SAKHALIN>は積極的に攻め続けました。結局、試合は5対0で<SAKHALIN>が勝ちました。

↓試合後に控室へ引揚げる選手達とハイタッチというファンが通路に集まっています。
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↑こういう感じの中、選手達はゆっくりと控室へ引揚げて行きました。

今季は、年を跨いで1月下旬までがレギュラーシーズンです。2018-19シーズンはマダマダ続きます。
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3連戦を2勝1敗!:<SAKHALIN>VS<アニャンハルラ>:アジアリーグアイスホッケー(2018.10.08)

日本の4チーム、韓国の3チーム、そしてロシアから<SAKHALIN>の計8チームで競う「アジアリーグアイスホッケー」は9月に開幕し、レギュラーシーズンの試合が展開されています。

<SAKHALIN>は本拠地であるユジノサハリンスクの<クリスタル>に、韓国の強豪<アニャンハルラ>を迎えて3試合を戦いました。

10月5日の初戦は<アニャンハルラ>に先制を許し、何とか追い付きながらも加点を許した<SAKHALIN>は2対4で敗れました。

10月6日の第2戦は、<SAKHALIN>が幸先よく先制し、更に得点を加えて2対0で勝ちました。

10月8日に第3戦が催されました。「1勝1敗」で迎えている試合ですから、双方共に「譲れない!!」と熱い戦いを展開します。

第1ピリオドは、互いに譲らない一進一退な感でしたが、<アニャンハルラ>のシュートがやや多い状況でした。しかし互いに“決め手”を欠く感が否めず、双方共に無得点に終始しました。

↓紺のユニフォームが<SAKHALIN>で、白のユニフォームが<アニャンハルラ>です。
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第2ピリオドになると、<SAKHALIN>の攻撃が激しくなります。「ゴリゴリと押す」というような感じで、<SAKHALIN>は13本のシュートを記録しました。他方、<アニャンハルラ>は4本に留まりました。しかしながら、その4本に留まった<アニャンハルラ>が第2ピリオドに1点を奪いました。

1対0の状態が続きます。少し嫌な感じですが、<SAKHALIN>は「巧みなパスで試合をコントロールして攻撃の好機を見出す」という「ロシアの流儀のホッケー」を徹底しようとしていたように見えました。対して、NHL経験者も居るという<アニャンハルラ>は「果敢に相手選手に当たって、間隙を逃さずに得点機会を作る」という「北米の流儀のホッケー」に少し寄った雰囲気です。

第3ピリオドには、<アニャンハルラ>側に「ペナルティー」という場面が散見し、「5人対4人」という状態になる“パワープレイ”の好機を得た<SAKHALIN>が得点して追い付きます。そして試合時間も少なくなって加点し、<SAKHALIN>は2対1と抜け出しました。

↓アイスホッケーは「一瞬の隙」で得点が入るゲームですから、試合終了の瞬間まで、息詰まる攻防が続きます。実際、対<日光アイスバックス>戦で「残り1秒の得点」という場面さえ観ました。
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↑「2対1」なのですから、<アニャンハルラ>側は「一瞬の隙」で得点すれば試合を振り出しに戻してしまうことが出来る訳です。対して<SAKHALIN>は、執念深く隙を狙う<アニャンハルラ>の攻撃を跳ね返そうと必死です。

↓試合終了の2分前位になると、場内前列に散っていたチアリーダー達が集まって、華やかに盛り上げながら場内のファンが声援を贈ります。
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↑試合後にベンチから控室へ去る選手達と「ハイタッチ」をすることを楽しみにしている小さなファン達が、何となく最前列の柵の前に集まっています。チアリーダー達は、何時もの位置より真ん中側に寄った辺りに集まっていました。

↓<アニャンハルラ>の攻撃を凌いだ<SAKHALIN>は2対1で勝ちました。大歓声が上がった中、リンク上の選手達に加えてベンチに控えていた各選手も駆け寄って、歓びが爆発しています。
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<アニャンハルラ>は「6試合を消化して5勝1敗」という状態でユジノサハリンスクへやって来ました。好調な強豪を迎えた<SAKHALIN>は、「5試合を消化して2勝3敗」という「黒星先行」だったのです。対<アニャンハルラ>戦で連勝し、「8試合消化して4勝4敗」と「五分」にすることが適いました。

↓連戦の最終戦の恒例ですが、両チームの選手達が握手を交わして互いの健闘を讃え合います。
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年を跨いで1月下旬まで、「アジアリーグアイスホッケー」のレギュラーシーズンは続きます。シーズン序盤に「黒星先行」だった<SAKHALIN>ですが、少し勢いに乗って欲しいものです。
posted by 稚内市サハリン事務所 at 06:00Comment(0)スポーツ

小さなファンも応援…:<SAKHALIN>VS<アニャンハルラ>:アジアリーグアイスホッケー(2018.10.05)

今季の<SAKHALIN>は「やや苦戦?」という風です。が、リーグの強豪である<アニャンハルラ>(韓国)を迎えての連戦の第1戦は多くのファンで賑わいました。

↓会場で一寸面白い様子を視掛けました。
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↑客席の最前列に青いユニフォームのチアリーダー達が居ます。その周辺に、チアリーダーが持っているようなモノを手にした小さな女の子達が居ます。

小さな子達は、毎試合観戦しているようなお父さんやお祖父さん等に連れられて頻繁に会場に来ているようです。そういう中、前列のチアリーダー達が気になって、横で真似事をするようになって行ったのでしょう。幼稚園や小学1年生位と見受けられる子ども達で、上手く踊るという訳でもないですが、何か微笑ましい感じです。

こういう小さなファンの一生懸命な応援も受けた<SAKHALIN>でしたが、試合は残念ながら2対4で敗れてしまいました。先制を許した<SAKHALIN>は第2ピリオドで追い付き、2対2の状態で勝負を第3ピリオドに持ち越しました。が、そこで3点目を許し、試合終了の少し前に加点を許してしまいました。

序ながら、<アニャンハルラ>に関しては、ユジノサハリンスクに滞在している韓国関係の皆さんに、韓国からわざわざやって来たと見受けられるリーダー―が加わって「応援団」を結成して会場入りしていました。実は、筆者が陣取った辺りの「目の前!」に<アニャンハルラ>の応援団が陣取っていて、一寸苦笑いが漏れました。

<SAKHALIN>の対<アニャンハルラ>戦は、未だ2試合在ります。
posted by 稚内市サハリン事務所 at 12:56Comment(0)スポーツ

延長戦からペナルティショット戦へ…:<SAKHALIN>VS<日光アイスバックス>:アジアリーグアイスホッケー(2018.09.17)

日本、韓国、ロシアの3ヶ国8チームが競う<アジアリーグアイスホッケー>が9月から開幕していて、ユジノサハリンスクのチーム<SAKHALIN>の本拠地である<クリスタル>にも熱気が戻って来ています。

「日本の4チーム」と「韓国3チーム+ロシア1チーム」の4チームずつで“カンファレンス”を設け、「同一カンファレンスで6試合」を戦い、「他カンファレンスとの交流戦4試合」を戦う「2018-19シーズン」です。

こういう中で<日光アイスバックス>が日本勢の先陣でサハリン入りし、<SAKHALIN>と2試合を戦いました。

↓チアリーダーが旗を広げて見せるような、華やかな中での試合です。
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最初の試合は、<SAKHALIN>が「8対2」と<日光アイスバックス>を圧倒してしまったのですが、2戦目は「一味違う…」という展開になりました。

前日に大敗を喫した<日光アイスバックス>の側に「このまま帰る訳にも行かない…」という熱いモノが感じられ、序盤から主導権を得ようと果敢な攻守を見せていました。その<日光アイスバックス>は第1ピリオド終盤に先取点を挙げました。

第2ピリオドは両者が一進一退の攻防を繰り広げ、両者共に得点を挙げることが出来ず、<日光アイスバックス>が1対0のリードを護っていました。

第3ピリオドに入ると、<SAKHALIN>の側から「ホームの試合をこのまま終わらせてしまう訳には行かない…」という熱気が湧き上がっていた感でした。1対1の同点として、直ぐに2点目も挙げて2対1と逆転を果たします。そして3点目を奪って3対1としました。

<日光アイスバックス>の側は3失点目で「肩を落とした?」かのようにも視えましたが、最後まで諦めません。試合の残り時間が2分を切った辺りで<日光アイスバックス>が得点し、3対2となりました。

残り時間が1分余りになった時、<SAKHALIN>の陣内でのフェイスオフから試合の続きという展開になり、<日光アイスバックス>がタイムアウトを取りました。

タイムアウトの後、<日光アイスバックス>は「特殊な布陣」で臨んで来ました。

↓紺のユニフォームの<SAKHALIN>は専用の防具を装着したゴールキーパーが居ますが、白のユニフォームの<日光アイスバックス>はゴールキーパーをベンチに下げてしまいました。「6人攻撃」です。
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こういう「6人攻撃」は“博打”という側面も在ります。パックが流れてしまうと「無人のゴールにパックが…」と失点してしまうのですから。それでも<日光アイスバックス>としては「手段を選ばずに何とか1点!」と必死の「6人攻撃」を展開しました。

試合時間が「残り1秒」となった時、場内が騒然となりました。<SAKAHALIN>を応援する地元ファンの嘆きと、少数派ながら<日光アイスバックス>を応援するファンの歓声とが場内に溢れました。<日光アイスバックス>が1点を「搾り取る」ことに成功し、3対3の同点となったのです。

そして延長戦が戦われたものの決着が着かず、ペナルティーショット戦になりました。結果は<日光アイスバックス>の勝利です。

↓試合後に両チームの選手が互いの健闘を讃え合う様子ですが、この2試合目は互いに力を尽くした感でした。
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<SAKHALIN>はここまでに5試合を戦い、2勝3敗となりました。未だ「黒星先行」です。
posted by 稚内市サハリン事務所 at 08:00Comment(0)スポーツ