北海道からサハリンへ輸出されてスーパーの店頭に並んでいたポテトチップス(2018.01.08)

普段、スナック菓子のようなモノは然程頂かないのですが、住まいで「寝て曜日」とでもいうような過ごし方を少々していると、「何か適当に摘まむようなモノ」とスナック菓子等を近所の店で見繕いたくなります。

↓こんなモノが近所のスーパーで販売中でした。
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↑何れも1袋が115ルーブルでした。間違いなく「日本のパッケージ」です。

↓裏も間違いなく「日本のパッケージ」ですが、ロシア語のシールが貼り付けられています。
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このポテトチップスは、深川市の会社の工場で製造しているモノです。道北9市による<ユジノサハリンスク道北物産展>や、北海道による<北海道フェア>に出展されて来た経過が在ります。多分、12月に稚内港から積み出されたモノに関して、チェーンスーパーの仕入れ部門との間で合意が出来て、店頭に並んだのだと思います。

店を訪ねて求めた時には、空いている時間帯で、この商品がよく売れているのか否かは何とも言い悪い感じでした。周辺に置かれていた各種のスナック菓子の中、特段に安くも無く、と言って目立って高いようにも見えない感じでした。

↓ロシア語のシールは、このポテトチップスのような食品に関するルールに適合した商品であるということで、どういう材料のモノであるかということや、輸入業者が正しい手続きを経て輸入したということを示す内容が書き込まれています。
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↑偶々、「<ユジノサハリンスク道北物産展>で視て、試しに求めて美味かった…」と注目してしまったモノでした。北海道内からサハリンで輸入したポテトチップスでこのシールを視ている訳ですが、このシールは「口に入るモノ=あらゆる食品や調味料」でロシア国内に輸入されているモノには原則的に貼られているモノです。

「輸出入が行われる」ということは、ややくどい言い方になりますが「輸出される商品が、輸入される場所でのモノを巡るルールに則っていることを明らかにし、その上で輸入される場所の中で物流ルートに乗せて行く」ということに他なりません。

写真のポテトチップスも「輸入される場所(=ロシア)でのモノを巡るルールに則っていることを明らかにする」手続を「品目毎」に行わなければならないのです。シールをよく視れば、各々の商品名がロシア語のアルファベットで付されています。白い袋の方は<ムテンカ シオ>(無添加塩)という商品名で、黄色の袋の方は<コクサン ゲンリョー>(国産原料)という商品名で、「各々に手続を行った」ことが判ります。

こういうような手続は、外国の食品等が日本に輸入される場合にも行われていることで、輸入される食品等にはこの「ロシアのシール」に内容が少々似ている「日本版のシール」が貼り付けられています。

ユジノサハリンスクの街中で、一寸した食品類を求める場合、この「輸出される商品が、輸入される場所でのモノを巡るルールに則っていることを明らかに」という主旨のシールが付いているモノを存外に多く見掛けます。

一味違う?―ロシア製のニット帽(2017.11.12)

稚内でもサハリンでも防寒具が手放せない時季にとっくに入っています。稚内へ引揚げて来る途中に通過した日本国内の他地域でも、各々の地域毎の寒さに対応した防寒具を身に着けた人達を多く視掛けました。

「防寒具」と言えば、「温かい上着を着る」というようなイメージ、「冷たい風を除ける上着を着る」というようなイメージが日本国内では強いような気がします。それはサハリンを含むロシアでも共通ですが、ロシアの場合は「温かい帽子を被る」というイメージも強いと思います。

少し寒い日に帽子を被らずに外を動き回っている知り合いに「この寒い日に…帽子も無しで…」というような声掛けをしている場面を視ないでもありません。ユジノサハリンスクの街では、最近の“着帽率”(こんな言葉が在るのか否かは存じませんが。)は稚内や札幌のような北海道内の街よりも間違いなく高いと思います。

未だ“マローズ”(「厳寒」という訳語が充てられますが、「氷点下の気温帯が続く状態」というような、感覚的な使われ方をしている表現のように思います。「マイナスX℃」の代わりに「X℃マローズ」というのも厳冬期には聞きます。)と呼ばれる酷い寒さの時季ではないので、“ロシア”のステレオタイプかもしれない毛皮帽子のようなモノは街では滅多に視ません。販売されているとか、そういうモノを扱う店の看板は視ますが。

街で視掛ける帽子ですが、ベースボールキャップのようなモノや、ニット帽が目立つと思います。

↓こんなニット帽を求めてみました。500ルーブルでした。
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↑お店では「ロシア製」を強調していました。所謂“ウォッチキャップ”の系譜というようなモノです。

よく視掛けるようなタイプのニット帽で、ロシアと言わず、日本国内でも多々在りそうなモノです。

↓しかしこれは一味違いました。
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↑裏にフリース生地を貼り付けています。これの御蔭で、保温性が「割り増し」になっています。

寒い国で、防寒具として帽子がポピュラーな中、こういう工夫も登場したのでしょう。こんなキャップも利用して、寒さを凌ぎたいものです。

「ロシア製」であるという冬用の紳士靴(2017.11.12)

特段に「冬用」ということでもない短靴を履いていましたが、やや強い雨だった11月11日の日中、「水溜りを踏み越えようとして、靴の中に水…」という嫌なことが在りました。更に同日の夕刻、湿った雪の付着した路面で「多少滑る…」という感じだったことが気に掛かりました。

そんなことが在って、「何となく突入してしまっている冬季に対応せねば…」と考え、好天に恵まれた日曜日に近所の店へ足を運び、冬用の履物を入手してみました。

↓こういうように、箱に収まった靴を入手しました。
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↓箱はこういう具合です。
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↑特段に飾り気の無い、「質実剛健…」な感じがする箱です。

箱の手前側の側面に“42”と在ります。これは「靴のサイズ」です。

日本国内で売られているスニーカーやジーンズ等に、「米国方式?」というサイズ表示のモノが見受けられます。そういうモノに関しては、「どういう仕組み?」ということを気に掛けず、「自分はこの製品なら〇○というサイズだ…」と覚えてしまうように筆者はしていますが。ロシアで売られている靴のサイズも少し独特です。

求めた靴のサイズ“42”と在りますが、これが「42㎝」ということなら、「身長2m以上の巨漢プロレスラー」とか「NBAで“セヴンフィーター”(2m10cmを超えるような身長)と呼ばれる、長身揃いのバスケットボールチームでも目立つような選手」が履く靴よりも大きいということになってしまいます。これは「飽くまでも決め事の数字」というものです。

“42”というのは「欧州規格」であるようです。

↓概ね、下記のようになっているようです。
“35”=22cm “36”=22.5cm “37”=23.5cm “38”=24cm “39”=24.5cm “40”=25cm “41”=26cm “42”=27cm “43”=28cm “44”=29cm “45”=29.5cm “46”=30㎝

こういうモノは、欧州旅行のガイドブック等に出ている例が見受けられると思います。「自身のサイズはこの規格で言えば?」と覚えておけば、靴は調達し易い訳です。

これを求めた際、「この型の靴…“42”は在りますか?」と店で申し出ると出て来て、試しに履けばサイズは丁度好かったのでした。“42”を店員さんが持って来た時、「サイズを視て、もっと大きいのが好ければ在ります」と言われました。

そして箱には「СДЕЛПНО В РОССИИ」(ズヂェーラナ ヴ ラッシー)とも在ります。これは「ロシア製」という意味です。サハリンでも「ロシア国内製」を謳う履物は存外に少ないのだそうです。価格は3200ルーブルでした。

更に箱には「RUSSIAN ARMY」(ロシア陸軍)という語も在ります。「軍の仕様に準拠した製品」ということでしょうか?

↓「軍の仕様に準拠した製品」なのかもしれませんが、山野を駆け回ったり、危険な現場に踏み入る将兵達が履いているような代物には視えません。「軍関係」の履物であるのだとすれば、将兵達が礼装して式典に出席するような場面に履いているか、街の中の「○○管区XX局」というようなオフィスに勤務する人達が常用しているような代物に視えます。
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↑とりあえず店では“冬季用”という表示をしたモノが並ぶコーナーに在ったのですが、「それらしい」感じの底です。

↓「軍の仕様に準拠した製品」らしい「ロシア製」の履物ということですが、日本国内で視掛ける紳士靴の「冬用ショートブーツ」というモノと視掛けは変わりません。
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11月11日の夜から「雪や氷に覆われ」という具合で、最低気温が氷点下で、最高気温も然程上がらない状態が続いた中で履いていましたが、一定程度の保温力も在り、踝まで覆われて歩き易いショートブーツです。これからの時季、日本国内とを往来する場面でも履こうと思います。

ロシア製の防寒ジャケット(2017.10.24)

「寒くなる」方向への季節の変化は急速な感がします。多少の「揺り戻し」は見受けられるものの、最低気温が「0℃を割り込む?」という日も珍しくない感じになっています。

こういう様子になると、ユジノサハリンスクで街行く人達の服装も「冬向け」という雰囲気が濃くなって来ます。

街行く人達を戸外で視れば、裏地が入ったダウンジャケット風な上着や、厚そうな生地の上着という方が非常に目立ちます。が、ユジノサハリンスク市内では何処でも屋内は暖房が効いていることから、「分厚い上着の下は存外に軽装」という事例が多く見受けられます。

「分厚い上着の下は存外に軽装」というのは、外で来ている上着を脱ぐことになる屋内で気付くのです。上着の下に「薄い長袖シャツ」というような感じも在るのですが、半袖のシャツや、Tシャツのようなモノ、ポロシャツのようなモノという例も存外に多く視掛けます。暖房が効いた屋内は、半袖でも差支えないような感もする他方、外は風が冷たく、気温も下がっているので確りした上着を着用するという訳なのです。外がもっともっと寒くなれば、流石に上着の下にももう少し何かを着るようになって行くような気もしますが。

実は、筆者は戸外用の上着に関して「裏地が無い上着」しか持っていませんでした。4月にユジノサハリンスクへ来て以来、戸外用には寧ろ「風雨を避ける」という感じで上着を着ていましたが、流石に「0℃を割り込む?」ような最低気温になると「防寒」という見地の上着が欲しくなります。

↓時々Tシャツ等の衣類を求めている店で、こういう上着を見付けて3000ルーブルで求めました。
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↑本来は襟にボアが付いていて、雨や雪の時に被るフードも付くのですが現在は外してあります。裏地も入って、確りと温かく、軽いモノです。

この防寒ジャケットは、ロシア国内で製造されているモノとのことで、警察等の機関でも採用されているタイプということです。実際、シンプルな黒いモノの他にも、幾つかの機関で採用している迷彩柄のモノも在ります。

実を言えば、何年か前の1月末にユジノサハリンスクを訪れた際、この種の警察等の機関でも採用されているタイプの防寒ジャケットを入手し、稚内でも毎冬愛用していた経過が在ります。それ故に今般のユジノサハリンスク滞在に際しては「必要な時季になれば、アレを入手してみるか」と、何となく思っていました。

最低気温が「0℃を割り込む?」ようになったと、こういう上着を入手してみると、「揺り戻し」というもので、ユジノサハリンスクの最低気温はプラス4℃程度に俄かに上昇しました。そういう訳で、現地の人達の例に倣い、薄めなシャツの上にこういう上着を引掛けて戸外に出るようにしてみています。意外に悪くない感じです。

ユジノサハリンスク『街の日』を彩るクマ達の記念品(2017.09.08)

ユジノサハリンスク『街の日』の前夜、ユジノサハリンスク市長主催のレセプションが催され、関係者に記念品が配布されました。

↓こういう記念品が配布されました。
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↑可愛らしいクマの置物とカレンダーです。そして「建都135年」の“135”というマークが入ったバッジも在ります。

カレンダーは「2018年」のモノで、「流石に9月中に“2018年カレンダー”を何処かに飾るのは、少し気が早過ぎる」と思いながら、カレンダーを視てみました。

↓クマの置物のデザイン画と、ユジノサハリンスクの名所の画を入れた、少しお洒落なカレンダーでした。
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↓「1ヶ月=1枚」という設えのカレンダーです。名所の画も月毎に代わっていますが、クマのデザインも月毎に代わっています。
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↓5月のモノは桜の画が入ったクマで、サハリン州郷土博物館のイラストです。
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↓このクマ達ですが、カレンダーに使える「12頭兄弟」で、この画のようにコムニスチ―チェスキー通に12頭が勢揃いしています。
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↓ユジノサハリンスク市の記念品に採用されていたモノの“等身大”です。
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↑これはユジノサハリンスク市でデザインを決めたモノのようです。

↓こちらの水兵さんや船員さんのイメージなボーダーシャツを身に着けたクマは、海産物や水産加工品を扱う会社でデザインしたようです。
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どういう具合に決めたのか、様々な会社等でデザインを決めて“等身大”のクマを制作し、催事の際に並べて飾ることにしているようです。恐らく“型”を利用して全く同じモノを多数用意して、各々の団体でデザインを決めて採食等を施すようです。全く同じ型のクマなのですが、各々の趣向で「それぞれの個性」が滲むクマ達となっています。

↓このユジノサハリンスク市のデザインのクマをミニチュア化したものですが、可愛らしいのでサハリン事務所の一隅に置いておくことにしました。
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ロシアの会社で売っている珈琲豆(2017.08.31)

1990年代前半辺り、“ロシア”と言えば「美味いコーヒーが飲み悪い」というイメージも免れ悪い感でしたが、それは「大昔の話し」で、今では「何処でも美味いコーヒーは頂ける」感じです。ユジノサハリンスク辺りもそうした例に漏れません。

筆者は稚内に居る場合、珈琲豆を仕入れて、グラインダーで挽いて、ハンドドリップでコーヒーを淹れて愉しんでいます。サハリンでもそういうことをしてみようかと思いましたが、「ハンドドリップで珈琲を淹れる道具」が近隣に見当たりません。そこで、粉状に挽いた珈琲を使って「カフカースの流儀」等と言われる“トゥルカ”という道具を利用して、所謂「トルココーヒー」を淹れて愉しんでいます。

ユジノサハリンスクでは、“エスプレッソマシン”の系譜に連なるようなコーヒーマシーンが店舗では多く見受けられます。家庭向け、オフィス向けのモノも色々と在ります。そして、日本国内でも見受けられるドリップ方式なコーヒーメーカーも見受けられます。そうやってマシーン等でコーヒーを淹れる場合、「珈琲豆のままで仕入れ、淹れる場合に挽く」ということで、豆そのものやグラインダーに類する機器は多く売られています。

↓ユジノサハリンスク市内のスーパーで、珈琲豆を求めてみました。
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↑袋に入ってスーパーの陳列棚に並んでいる訳ですが、梱包の感じは日本国内で出回っているようなモノと何ら変わりません。写真の品物はサンクトペテルブルグ方面の会社の製品のようです。

ロシア国内でも珈琲豆は一定の需要が在り、珈琲豆を買い込んで焙煎してパックに詰めて販売するようなロシアの企業が幾つも在るようです。写真のパックのサンクトペテルブルグ方面の会社の製品の他、モスクワ方面の会社の製品等、幾つものモノを視掛けます。

このロシアの珈琲豆ですが、欧州諸国に見受けられるような「ややキツい焙煎」という感じです。紅いパックの方が、緑のパックよりも少し濃い感じです。他方で「パリパリで真っ黒な豆」という程にもなっていません。

ユジノサハリンスクで「普通なコーヒー」を求めたい場合、“アメリカーノ”と言っています。が、一部に「ロシアの普通のモノ」という含意と想像しますが“ルシアーノ”と言っている例も見受けられます。多分、日本国内には無いでしょうが、「ロシアの会社の豆を入れてコーヒーを淹れ、“ルシアーノ”とでも名付けている」というのが何処かの喫茶店に在れば、思わずそこを訪ねてしまうかもしれません。

この珈琲豆は200ルーブル位で“特売”になっていました。何袋か求め、知人への土産にした他、自身でも短めな稚内滞在の期間中にグラインダーで挽いてハンドドリップで淹れて楽しみました。存外に佳い感じです。

「43分の1」のミニカー=ロシアの働く自動車(2017.08.31)

↓一時帰国の際に会う友人に向け、土産を用意しました。
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↑警察車輌や救急車等、ロシアの働く自動車で、ロシア国産の<ガゼリ>というバンです。

この種のミニカーによく在る「43分の1」というスケールです。サハリンの店で、存外によく視掛けます。価格は様々ですが、600ルーブル前後から在ります。

こういう嗜好品は好みが分かれますが、届けた友人には好評でした。

金属製フォルダと耐熱硝子のグラス=「ロシアの流儀」な温かい飲物を頂く容器(2017.08.26&28)

国外では「一見して何か判り悪いモノ」に時々出会います。

↓こういうモノに出会いました。
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↑金属製で持ち手も付いた、一見するとカップのようですが、カップとして使い易い形状とも思い悪いモノです。液体を注げば漏れてしまうであろう“孔”も側面に見受けられます。

↓これはこういう具合に使用します。金属製のモノは、グラスを嵌めるフォルダです。
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↑耐熱硝子のグラスをスポンと嵌めて、グラスの方に温かい飲物を注いで頂くための容器として利用するのです。

サハリンで温かい飲物を頂く場合、普通のマグカップのようなモノも多用していますし、フォルダに嵌めているグラスをそのまま使っている場合も見受けられます。が、何時頃からどういう経過で普及したのかは判りませんが、「金属製フォルダと耐熱硝子のグラス」という組み合わせも見受けられます。

正直に言えば、グラスをそのまま使って温かい飲物を頂く場合には「少々グラスが熱い…持ち悪い…」場合も在ります。金属製フォルダにグラスが嵌めて在れば、温かい飲物をそのまま啜って頂くことがやり易くなります。

画のグラスは、筆者が住まいでコーヒーを淹れて頂こうと用意して愛用しているモノです。ロシア製らしい、少々無骨にも見えるグラスですが、随分以前からロシアの食堂等で視掛けるような代物で大変に気に入っています。金属製のフォルダが登場し、益々グラスが利用し易くなると喜んでいます。

金属製フォルダは、「サハリン鉄道のオリジナル」と見受けられる代物です。これは1100ルーブルでした。この種のモノは何処でも幅広い価格帯ですが、手の込んだ細工のモノなので、妥当な価格だと思いました。

ユジノサハリンスクからコルサコフへの「土日の朝のみ運行」という列車が在ります。一度乗車した際には驚く程に空いていましたが、二度目に乗車した際には「コルサコフ地区での催事の会場への連絡バスと接続」ということが在ったらしく、4輛編成のディーゼルカーの列車がそれなりに賑わっていました。そうなると、車内販売が登場します。その車内販売の係がよく在るミネラルウォーターやスナック菓子と併せて、「皆様、サハリン旅行の記念に如何でしょうか」と勧めながらこの金属製フォルダを販売していました。

ロシアの「双頭の鷲」の紋章等が見受けられるフォルダですが、正面に「САХАЛИН」(サハリン)の文字と島々の地図、そして列車の画に、「東の島々」をシンボライズする朝陽のような画も入っています。車内販売の係が「どうぞ御覧になって下さい」とこれを見せてくれたのですが、視て直ぐ気に入って「いくら?」と尋ねて購入してしまいました。

↓実際に使用すると、こういう感じになります。
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↑“トゥルカ”という道具で淹れたコーヒーをグラスに注いで頂きました。

グラス単独でコーヒーを頂く場合と「中身」は何ら変わりませんが、「サハリン鉄道のオリジナル」と見受けられるフォルダにグラスが嵌っている状態で頂くと、「少しだけ中身が高級に?」という「気がしてしまう」のが不思議です。

「電磁調理器」と「トゥルカ」(2017.08.22)

7月に稚内からサハリンへやって来た方にお尋ね頂きました。

「一般の住宅で、料理をするような時はどうやっているのだろう?料理の方法ということではなく、稚内であればLPガスのガスコンロが多くて、札幌や東京の様な大都市圏では都市ガスのガスコンロが多いと思うのだが…」ということでした。

「でも…料理に縁が薄そうな暮らしぶりな様子だから…難しいことを尋ねてしまった」と実に「御明察!!」な言葉も継いで頂きました。実際、筆者はパン等を買って来るのでもなければ、外で食事を愉しむ場合が殆どです。(稚内に居ても、状況に大差は在りません。)

それでも住まいに料理等に使えるモノは備えられています。

↓こういうモノが在るのです。
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↑所謂「電磁調理器」です。何処でもこういうモノを使っているとも思いませんが、存外に普及しているのかもしれません。

ダイヤルを捻って少しだけ経つと、丸くなっている“指定位置”が赤く発光し、その箇所が熱くなります。そこに鍋でも載せれば加熱される訳です。

画のように、鍋を載せる箇所が赤く発光していて、熱くなっているので鍋の中身が湧いています。

画に写っている小さな鍋は少し奇妙なモノかもしれませんが、これは「トゥルカ」と呼ばれているモノです。トルコやカフカース地方でコーヒーを淹れる際に使う道具で、ロシアでも一定程度ポピュラーなモノです。

「トゥルカ」には“エスプレッソ”を淹れる場合に使うような「極細挽き」のコーヒーを容れて、(好みで砂糖も加え、)水を注いで温めます。そうするとコーヒーが「湧く」のです。カップに注いで頂くのは、「湧いたコーヒーの上澄み」という感じになります。

日本国内でよく視掛けるような、「ハンドドリップでコーヒーを淹れる用具」は、ユジノサハリンスクでは売られているのを殆ど視掛けていません。「在る場所」に行けば在るのかもしれませんが。そこで、近所の店―正しく普通のスーパーの一隅、食器等の台所食卓用品が在ったコーナーに並んでいました。―で「トゥルカ」を入手してみて愛用しているのです。750ルーブルと、「一寸したお楽しみ」で常用するモノとしては過ぎる程に手頃な価格で入手出来ました。

ということで、筆者の住まいに備えられた電磁調理器は、専ら「トゥルカ」に利用されるばかりではあります。これまで、筆者は旅行等で滞在した街は多岐に亘りますが、長短の期間を問わずに「住んだ」経過が在る稚内、札幌、東京、モスクワは何れも何らかの型でのガスのコンロを使うようになっていました。こんな電磁調理器を使用したのは、ユジノサハリンスク滞在で初めて経験することです。

コルサコフのマグカップ(2017.07.30)

友好都市青少年交流ということで、稚内市内の高校生がコルサコフを訪ねた折りに同行したのですが、コルサコフで用意していた記念品を頂きました。

↓こういうモノです。
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↑コルサコフのイメージの写真を円形の中にデザインし、市章を入れたマグカップです。300ml位の容量の、少し大き目なカップです。

最近、サハリンではこういうような「独自な画を入れたカップ」というようなモノを比較的頻繁に視掛けるようになったと思います。日本国内でも、色々なモノに好きな図版をプリントするようなサービスは色々と視掛けますが、サハリンでもその種のサービスがポピュラーになっているように見受けられます。

以前に友好都市青少年交流をネベリスクで実施した際、Tシャツやカップにオリジナルの図案や写真をプリントしていたことが在りました。

>>サハリン友好都市青少年派遣事業(2016年7月30日~8月3日)

こうした「独自な画を入れたカップ」というようなモノは、何かの記念品として用意する例も見受けられますが、“土産品”として売られている例も視掛けます。日本国内でも何処かの地域のイメージイラスト等を入れたカップや、何かのお店のロゴマーク等が入ったカップが売られている例を視掛けますが、少し似たような感覚なのかもしれません。

このコルサコフのカップですが、筆者は事務所で水を飲む時に使用し始めました。